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膨大の駐車場資源を総合管理、アリババ支援の中国新興がAI活用のスマートパーキングで収益アップ

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中国では近年、AIなどのテクノロジーを駆使して駐車場の運用効率を高める「スマートパーキング」が、大手IT企業や地方政府機関、不動産デベロッパーなどから熱い視線を集めている。

新興企業「邦道科技(Bang Dao Technology)」は、そのスマートパーキング業界で存在感を増しているテック企業だ。現在、中国全土の不動産デベロッパー・管理会社数十社にスマートパーキングの管理プラットフォームや既存施設の改修サービスを提供しているほか、アリババ傘下のフィンテック企業「アント・グループ」と共同でスマートパーキングのオープンプラットフォームを提供している。

邦道科技は、アリババ系列のフィンテック企業「アント・グループ」とIT大手「朗新科技集団(LongShine Technology Group)」が共同出資して2015年に設立した会社だ。アントの運営する決済サービス「アリペイ(支付宝)」の公共料金支払い機能や、上海地下鉄専用のモバイル決済アプリ「Metro大都会」をメインに、スマートモビリティーやスマートパーキング、スマートコミュニティー、スマートキャンパスなど幅広い事業を展開している。

スマートパーキング事業に関して、邦道科技のシニアパートナー王宏国氏はこれまでの駐車場経営が抱える3つの問題点を挙げた。

第一に膨大な数の不動産管理会社や駐車場管理会社が全国に散在しており、政府による管理や規制が難しいこと。第二に人件費や管理コストが高く、効率が低いこと。第三に国内の自動車保有台数に対して駐車スペースが圧倒的に不足しているうえ、駐車場で空きスペースを探したり並んで支払いをしたりするのに時間がかかることだ。

邦道科技は高位置カメラやAIアルゴリズムを活用し、地方政府の駐車場管理プラットフォームと連携することで、都市内の駐車場資源を総合的に管理することを可能にした。さらに政府機関が都市管理の方策決定を行う上で役立つ情報を提供することもできる。不動産管理会社や駐車場経営の事業者向けにはSaaS型管理プラットフォームを提供しており、リモートで設備の制御や車両の通行制御、維持管理が行える。

政府機関や事業者向けのサービスだけでなく消費者向けにもサービスを提供しており、駐車スペース予約や駐車ガイド、データ照会、電子決済、駐車スペースのシェア、電子領収書発行などの機能を搭載したアプリやミニプログラムが利用可能だ。

このスマートパーキングは実際に効果を上げている。不動産デベロッパーや管理会社向けのソリューションでは駐車場での車の流れを改善したり、空きスペースや人件費を減らしたりするなどのサービスを提供しており、駐車場経営における効率化とコスト削減を実現しているという。

重慶市のある駐車場を例に挙げると、邦道科技のソリューションを導入した結果、毎月の駐車料金収入が5000元(約7万8000円)から1万元(約15万円)に倍増し、必要な人員が減ったことで年間50万元(約780万円)の人件費を節約できたとのことだ。不動産デベロッパーが経営する駐車場でも、スマートパーキングを活用したことで年間15%~35%の増収につながったという。

王宏国氏は邦道科技の強みを2つ挙げる。まず独立した技術と運用能力を有するサービスプロバイダーとして、さまざまなタイプのクライアントにSDK(ソフトウエア開発キット)などのサービスを開放することができること。そして膨大な数の案件を実施してきたことで実際に起こりうる問題を熟知しており、顧客に最適なソリューションを提供できることだ。

大規模プラットフォームを構築するスキルと技術のアウトプット能力も同社の持ち味だ。邦道科技はアリペイの公共料金支払い機能の開発・運営のほか、登録ユーザー数2500万人以上を抱える上海地下鉄「Metro大都会」アプリの構築と運営も請け負っている。同アプリは現在、上海地下鉄以外にも全国13都市の地下鉄やバスで利用できる。(翻訳・畠中裕子)

 

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