日本人でも使える「WeChatPay(微信支付/ウィーチャットペイ)」

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日本人でも使える「WeChatPay(微信支付/ウィーチャットペイ)」

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日本人でも使える「WeChatPay(微信支付/ウィーチャットペイ)」
中国ではモバイル決済が急速に普及してきている。これを支える二大プラットフォームが「Alipay (支付宝/アリペイ)」と、今回ご紹介する 「WeChatPay (微信支付/ウィーチャットペイ)だ。「中国版LINE」と呼ばれる「WeChat(微信/ウィーチャット)」に組み込まれた決済サービスのため、SNSに紐づく個人間決済で、利便性が高い。WeChatPayの利用登録から使い方までを徹底ガイドする。

WeChatとWeChatPayの定義

WeChatとは?

WeChatは月間アクティブユーザーが10億人(2018年3月時点)にものぼるSNSアプリだ。中国の人口が約13億人であることを考えれば、その普及率の高さも想像に難くないだろう。

WeChatは中国のIT業界を率いるテンセント(騰訊/Tencent)が開発したアプリで、2011年の初代WeChat公開から現在に至るまで、大量のユーザーを獲得してきた。ほぼ全世界で利用でき、20もの言語に対応している。

機能はインスタントメッセージのやり取りの他、モーメンツ(LINEのタイムラインに相当)、友だちや近くにいる人の検索などがある。これらの機能は定期的に更新され、新機能の追加も頻繁だ。

「中国版LINE」とも形容されるが、LINEと異なる点は既読表示がないことだ。また、連絡先に登録されていない人が、友達のモーメンツに投稿したコメントは閲覧できない。

また、WeChatが設ける公式アカウント(公衆号)は、顧客獲得の有効な広告ツールとなっている。法人・個人を含む公式アカウントの登録数は、2018年6月時点で2000万件に達した。

WeChatに限らないが、利用にあたっては中国のインターネット環境が特殊であることを理解して、セキュリティや個人情報の管理に留意しよう。

WeChatPayとは?

WeChatPayとは、WeChat内のモバイル決済機能を指す。WeChatユーザーの過半数にあたる約6億人(2017年末発表)がWeChatPayを利用している。

QRコード決済、オンライン決済など数々の支払い方式に対応しており、友人間の送金も可能だ。お金のやり取りをしたい相手のWeChat IDさえ知っていればどこにいても送金できるので、こうした機能を使う人が増えている。

日本人がWeChatPayを使うにはまず、中国の銀行口座を開設することが必要だ。これにはビザも必要となる。さらに、パスポートなどの身分証明書、本人名義の電話番号も必要だ。いずれかでも欠けてしまうと、日本人にはWeChatPayは使用できない。また、注意したいのが日本人が日本国内でWeChatPayを使うことができないという点だ。

WeChatPayを実際に使ってみよう

WeChatのアカウント登録は、有効な電話番号さえあれば第1ステップは完了だ。続いて、パスポートなどの身分証明書による本人確認と本人名義の電話番号、本人が開設した銀行口座が必要になる。

【ステップ1】中国の銀行口座を開設

各種サービスを利用するなら、登録後にさまざまな手続きを行なわなければならない。そのひとつ目は銀行口座の登録だ。

その前に、中国の銀行で口座を開設することになる。口座開設には、外国人はビザの取得が必要だ。

【ステップ2】アプリのダウンロード~アカウント登録

アンドロイドならGooglePlay、iPhoneならAppStoreでWeChatアプリをダウンロードする。次に、以下の手順でWeChatアカウントを作成する。

ダウンロード後、アプリを開くと表示される画面。

画面右下の「その他オプション」をタップして「登録」を選択。

ここで、電話番号を登録する。「地域」を選んだら自分の電話番号を入力する。
利用規約を読み、「同意」を選択。

次にセキュリティ確認を行う。

おなじみのパズルドラッグ認証。

SMS認証。画面に表示されたパスワードを指定の送付先に送信する方式だ。

上記の流れで新しいアカウントが作成され、まずはチャットアプリとしてWeChatが使えるようになる。

【ステップ3】バンクカードを登録

次はステップ1で開設した銀行口座のバンクカードをWeChatPayと紐づける。口座開設時に登録した身分証明書と電話番号が、これから登録するものと一致することが必須なので、要注意だ。WeChatPayには、国内のデビットカードとクレジットカードを関連付けることができる。

「本人」から「ウォレット」を選択する。


キャッシュカードを手元に用意し、「カード」を選択。

口座番号を入力した後、銀行名を選択する。

カード情報の詳細を入力する。このフォームに入力する電話番号は、銀行口座に登録した電話番号や名義と一致している必要がある。

ここまで正常に完了すると、数字6ケタからなる支払いパスワード(暗証番号)を登録する画面が出てくる。任意のものを登録しよう。

【ステップ4】銀行口座からウォレットにチャージ

銀行が発行したデビットカードを登録すれば、引き出しも預け入れも自由になる。次はウォレットに電子マネーをチャージする。

「ウォレット」を開き、真ん中の「残高」をクリック。

「料金補充」で、登録した銀行口座からチャージができる。逆に、チャージした電子マネーを銀行口座へ戻すことも可能だ。その場合は金額に応じた手数料が差し引かれる。ここでステップ3の最後に登録した支払いパスワードが必要になる。

銀行口座以外からチャージできる?

WeChatに紐づけできるのは銀行が発行したデビットカードとクレジットカードのみだ。クレジットカードの場合も、デビットカードを登録するのと同じ手順でカード情報を登録する。

WeChatPayの店頭決済

「残高」に金額が表示されたらチャージ完了だ。店舗やオンラインショッピングで実際にWeChatPayを使用できるようになる。実際に店頭で決済する方法は以下の2種類だ。

【パターン1】お店にQRコードをスキャンしてもらう場合

店頭にスキャナーが設置されており、スマホに表示した自身の支払いコードをかざしてスキャンしてもらう。最短2秒で支払いは完了。コンビニや大きなスーパー、ファーストフード店などではこの方法が一般的だ。

【パターン2】お店のQRコードをスキャンする場合

店頭に掲示されているお店のQRコードをスマホでスキャンする。支払金額を入力したら、TouchIDか支払いパスワードで決済を完了する。こちらのパターンは露天の屋台など小規模店で使う機会が多い。

WeChatPayの便利な5つの機能

WeChatPayは他にもさまざまな用途がある。すべてがスマホで完結するため、銀行に行く必要もなければ財布も必要なくなるのだ。

【その1】電子マネーを銀行口座に入れる

現金が必要になった場合や銀行口座にお金を戻したい場合は「残高」から「引き出し」を選択し、金額を入力する。ただし、この時に少額の手数料が取られる。

【その2】友人間の送金

お金をやり取りしたい相手とのチャット画面を開いて「送金」をタップする。送金額を入力したら支払いパスワードを入力し、相手が承認するのを待つ。

【その3】携帯料金のチャージ

中国の携帯料金は一般にプリペイド式だ。残額が減るたびにチャージする必要があるが、これもWeChatPayだけで完結する。

「ウォレット」画面から「Mobile Top Up」をタップ。

電話番号を入力して支払金額を選び、支払いパスワードを使って決済完了となる。

【その4】自販機の決済

自動販売機もWeChatPayにも対応しているので、ぜひ利用してみよう。決済方法は店頭で物を買う時と同じでQRコードを使う。

【その5】友人間の割り勘

割り勘機能は、誰かが立て替えた支払い額を精算するのに便利だ。

「ウォレット」画面の「マネー」をタップ。

画面下方の「割り勘」を選択。

金額とメンバーを入力する。メンバーは「チャットを選択」から割り勘をする人が含まれるチャットに入って友だちリストを編集するか、「連絡先」からメンバーリストを作成する。金額とメンバーを確定すると、1人当たりの支払額が自動計算され、メンバーに請求が行く。

日本語版のWeChat。中国の銀行口座なしでもWeChatPayは使える?
現段階では、中国の銀行口座がなければWeChatPayを利用するのは困難だ。中国の銀行口座以外からチャージすることはできないからである。VISAやMasterなどの国際クレジットカードは本人確認書類としては有効だが、店頭でのQRコード決済などには使用できない場合がある。

海外版のWeChatを使っている場合でもそれは同じだ。日本でWeChatPayが利用できるのは、主にインバウンド対策のためであり、日本人が日本で利用するための機能ではない。そのため日本人がWeChatPayを持っていたとしても現状ではまだ日本では使用することができない。
2種類あるWeChatPayの引き落とし方法
WeChatPayからお金を引き出したい場合は、「残高」から「引き出し」を選択するか、「マネー」をタップした後、表示される項目の一番下にある「銀行カードに送金」を選択する。
日本のクレジットカードからWeChatウォレットにチャージできる?
現段階では、日本のクレジットカードでWeChatPayにチャージすることは不可能だ。これができるようになれば、WeChatPayはまさに最強のモバイル決済となる。
しかし、もしこれができるようになれば、国際送金が可能になる。しかしこれには課題も多く、この機能の追加は難しいだろう。
インバウンド対策ならWeChatPay対応は不可欠
WeChatPayの現段階の概況としては、日本人が中国で利用するには不自由はない。日本国内の利用に関しては、中国の新規顧客獲得やインバウンド対策という点で使えるツールと言える。ビジネスにWeChatを導入したいのであれば、まずは中国での銀行口座開設が必須だ。

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