保険の販売、査定、給付までロボットで完了 中国スタートアップに米RGAが出資

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保険のサービスロボットを手がける中国の「企保科技(Qibot)」が2月18日、米保険持株会社「リインシュアランス・グループ・オブ・アメリカ(RGA)」の完全子会社「RGAX」から資金調達を行ったと発表した。

RGAは世界企業番付「フォーチュン・グローバル500」にもランクインする企業で、生命再保険と金融ソリューションのプロバイダーだ。昨年9月末時点で総資産は821億ドル(約8兆6700億円)となっている。その完全子会社RGAXが出資する中国本土企業として、企保科技は2社目にあたる。

企保科技は2016年に設立され、自然言語処理(NLP)技術を保険業務に活用し、カスタマーサービス、販売、契約査定、給付手続きなどを自動化する。高いEQ(感情調整力)を備えたロボットを自主開発し、顧客との対話を通じて販売の全プロセスを実行させる。

同社のロボットはナレッジグラフの構築を通じ、自動で知識を読解、NLPによるコミュニケーションを行う。取り扱う保険の種類は医療保険、重大疾病保障保険、自動車保険、損害保険、旅行保険、生命保険、年金保険、団体保険の8つで、ロボットとのインタラクション方法はテキスト、音声のほか、ヒューマンマシンインターフェースやバーチャルヒューマンなど多様で、保険業務の全過程を網羅できる。

企保科技は設立以来、保険およびメディカル・ヘルス分野で豊富なオリジナルデータをリソースとして蓄積してきた。光学文字認識(OCR)、自動音声認識(ASR)、NLPと三つの技術を駆使し、保険約款や実務記録など保険の各業務で生じるオリジナルデータを用いて機械学習を進める。自主開発の構築エンジンで作成した保険・メディカル・ヘルス関連のナレッジグラフは1億4000万に上る。

同社の製品は全ラインナップがリリース済みで、100以上の顧客と契約している。大手では「中国人寿保険(China Life Insurance)」「中国人民保険(PICC)」「国泰人寿(Cathay Life Insurance)」、インターネット保険「水滴保険商城(sdbao)」、EC大手京東集団(JD.com)と独アリアンツによる「京東安聯(Allianz JD)」などを顧客に持ち、1000万以上のペルソナを収集している。これまで中国語で蓄積してきたナレッジグラフやNLP技術を、今後は英語や広東語(香港の公用語)に流用し、多言語展開していくという。

本社は深圳。北京や上海にも拠点を持つ。半数以上の従業員が保険とNLPのスキルを併せ持つ。創業者の龐文君氏は香港中文大学の出身で、保険仲介世界三大大手のエーオン、ウィリスでキャリアを積んだ。共同創業者の楊猛氏は香港理工大学およびスイス連邦工科大チューリッヒ校で博士号を取得。同氏の論文は、学術資料を検索できるグーグルの検索サービス「Google Scholar」で6500回以上引用されている。
(翻訳・愛玉)

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