AIで道路状況解析、5G時代のスマート交通を支える「Sinoits Tech」が資金調達

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AIで道路状況解析、5G時代のスマート交通を支える「Sinoits Tech」が資金調達

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車両認識技術を開発するテック企業「北京卓視智通科技(Beijing Sinoits Tech)」がプレシリーズAで数千万元(数億円)を調達した。リード・インベスターは「海貝資本(Seashell Capital)」、コ・インベスターは米クアルコム傘下の「Qualcomm Ventures」を務めた。調達した資金は製品開発や人員拡充、市場開拓、実用化などに充てられる。

2010年設立の卓視智通は、5G通信とAIをベースにした視覚融合感知システムおよびデジタルツイン・ソリューションを提供している。特に車両認識、歩行者認識、交通状況認識、交通映像解析、ビッグデータ技術などを専門に研究しており、交通へのAI活用を推し進めると共に、5Gも利用してスマートシティや路車協調、スマート道路など「新インフラ建設」の重点分野でも実用化を進めている。

同社の技術は交通ビッグデータ解析の評価、高速道路での車両認識、安全管理の必要な分野における姿勢・動作認識、路車協調システムの路側センサーなどに活用されている。5G対応のセルラーV2X(C-V2X)通信を通じて交通事故に関するデータを自動運転中のコネクテッドカーに同期し、事前に警報を発してリスクを回避する技術も実現している。

路車協調システムを支えるV2X通信技術は、交通に関わる人・車・道路・環境の四要素を相互につないで協調させるものであり、通信、センサー、クラウドコンピューティング、高精度測位などの技術を駆使して、交通事故や渋滞の減少、環境に優しくスムーズな交通を実現している。

車両識別
交通事故の回避にも活用

中国におけるV2Xの市場規模は2020年に100億元(約1700億円)を突破した。2025年までにV2Xの主要IT設備への投資額は累計912億元(約1兆5500億円)に達し、その額は2030年までには2834億元(約4兆8200億円)にまで膨らむと予測されている。

卓視智通の呉柯維CEOによると、交通事故の分析技術とそのサービスはすでに中国全土の高速道路数万キロメートルで実用化されており、蓄積してきた画像・映像データの数や種類は業界トップだという。車両認識の精度も95%と群を抜いており、技術面で他社を圧倒する地位を築いている。

同社は交通部や公安部直属の研究院と緊密な連携を行い、V2X業界の大手企業にも視覚融合感知システムを提供しているほか、車両認識システムとビッグデータ解析システムはすでに全国20余りの省や市で導入されている。今後はコネクテッドカーの分野にアプローチして5G対応V2X技術の発展を後押しし、各地のスマートシティ、スマート交通、スマート道路などのインフラ建設を支えていくという。

卓視智通はすでに黒字化を実現し、近年の売上高は右肩上がりで増加している。
(翻訳・畠中裕子)

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