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MEMS式車載LiDAR「ZVISION」がインテル等から資金調達、清華大出身チームが創業

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MEMS(微小電気機械システム)式車載LiDARのソリューションプロバイダー「一径科技(ZVISION)」がシリーズBで数億元(数十億円)規模の資金調達を完了した。リード・インベスターはシリーズB1ではインテル傘下の投資会社「インテル・キャピタル(Intel Capital)」が、シリーズB2では「創新工場(Sinovation Ventures)」が務めた。一径科技の評価額は約10億元(約170億円)となった。

今回の資金調達で一径科技は工場生産ラインの自動化と生産能力の向上を図り、コア部品であるチップ等の製品の研究開発を強化する計画だ。生産能力の向上により、同社の今年のLiDAR生産量は数千台に達し、来年は控えめに見積もっても数万台に達すると見られる。

一径科技は2017年の設立後、主にMEMS式LiDARの研究開発を手がけてきた。同社が開発した製品のうち、死角検知可能な短距離LiDAR「ML-30s」は2020年に量産化されている。

一径科技が開発したMEMS式LiDARのSLAMにより作成

清華大学の仲間と起業

一径科技の北京オフィス

同社創業者兼CEOの石拓氏は清華大学で光集積回路を研究し博士課程を修了している。高校時代には全国規模の物理大会で1位を獲得した経歴も持つ。

一径科技創業者兼CEOの石拓氏

2013年、石氏は光回路集積型チップを手がけるスタートアップ企業へ入社し、2016年には研究開発チームの責任者となった。石氏は自身の携わる業界と関連するLiDAR事業、特に自動運転のベースとなる車載LiDARが今後飛躍的に発展する可能性があることに気付き、その後1年の準備期間を経て、起業するに至った。

石氏は大学時代に自身とは異なる分野を研究していた友人に声をかけ、会社を共同設立した。石氏は光回路集積型チップの分野、共同創業者の夏冰冰氏はハードウエアとチップの分野、パートナーの劉佳堯氏は光学の分野で、それぞれ製品の研究開発を担当した。このほか、共同創業者の李雲翔氏は製品定義を担当した。

上述の一径科技のMEMS式LiDARのML-30sは140度×70度の広視野角で、車周辺に死角が生じるリスクを低減させた。高速輸送を行う自動運転のトラックや宅配車、ロボタクシー、ロボットなどの幅広い分野に投入が可能だ。このほか、同社では前方長距離MEMS式LiDAR「ML-Xs」をリリースしている。

2020年8月、自動運転トラックの技術開発と運用を手がける「嬴徹科技(Inceptio Technology​)」は幹線道路を走る自社トラックにML-30sを搭載することを公表している。宅配においては、中国EC大手「京東(JD.com)」傘下の物流会社「京東物流(JD Logistics)」と事業提携している。

一径科技が開発したML-Xs
一径科技のLiDARを採用した嬴徹科技のL3自動運転型トラック

このほか、一径科技は自動運転ソリューションを手がける「元戒啓行(DeepRoute)」や大手自動車メーカー「広州汽車集団(GAC Motor)」、大手バスメーカー「宇通集団(Yutong Bus)」などとも事業提携している。

なお、一径科技は今年中に乗用車向けのLiDARを完成させる予定で、早ければ2023年にも一般消費者が同社製LiDAR搭載のクルマを購入できるようになるという。

作者:車東西(WeChat ID:chedongxi)、James
(翻訳・Qiunai)

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