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米スリープテックブランド「SIJO」がプレシリーズAとA+で「経緯創投(Matrix Partners China)」「紅点創投(Redpoint China Ventures)」から数千万ドル(数十億円)を調達した。調達した資金は製品の研究開発、ブランドの普及、人員の拡充に充てられる。
SIJOは2019年にAnni StromfeldとJacob Xiが共同で設立。創業チームメンバーには、ブランド運営、マーケティング、サプライチェーン管理経験を持つ、Foreo、Nuface、Nutrafol、AdoreMeなどのD2Cブランド、ユニクロなどのグローバルブランドの出身者が加わっている。
Jacob氏がSIJOを設立したのは、米国の睡眠市場成長の潜在的な可能性を見出したからだ。市場調査プラットフォーム「Statista (スタティスタ)」の2019年のデータによると、ベッド用品は米国のインテリア市場の重要な一分野で、睡眠健康産業の規模は790億ドル(約9兆円)に達しており、2024年には950億ドル(約10兆8000億円)にまで成長する見込みだ。
SIJOの売上高は前年比で500%近く増加しており、オーガニックトラフィックが50%を超えている。次世代のスリープテックブランドとして、SIJOは革新的な紡績技術、環境に優しい生地を利用し、さまざまな睡眠へのニーズと課題を解決することに注力している。製品設計に関しては、肌触り、デザインなどを重視している。
SIJOの主な顧客は25~45歳の睡眠の質を向上させたいというニーズを持つ米国の中間層で、女性が60%近くを占めている。2020年から21年にかけて、SIJOの主力製品であるユーカリ繊維から作られたベッドリネンとホームウェアはそれぞれ年間販売量を10倍と20倍に伸ばしている。
生地に関する技術はSIJOの主な強みだ。同社は創業時から欧米の多くの国に織物や生地の研究開発所を持っており、複数の最新の研究開発結果について独占使用権を獲得している。SIJOは環境や肌に優しく通気性がある最新素材を使用している。
SIJOはデータマイニングと分析能力を融合し、ユーザーの消費習慣、好み、ライフスタイルを正確に把握し、それを研究開発に的確に反映して、ユーザーニーズに合った製品を作り出している。
ブランド戦略の面では、CNN、グッド・モーニング・アメリカ(ABCで放送されている報道番組)、VOGUE、グッド・ハウスキーピング(女性誌)、Apartment Therapy(ライフスタイル情報出版社)などのメディアや雑誌で多く取り上げられている。特に注目されるのは、セレブとして知られるカーダシアン姉妹が自らのベッドルームにSIJOの製品を採用したことだ。
サプライチェーンの面では、創業メンバーの経験から国内の良質なサプライヤーを集め、最新のサプライチェーン技術によって生産効率を高めている。物流と倉庫に関しては、倉庫から直送することで配送にかかる時間を短縮し、顧客により良い購買体験を提供している。
将来の計画についてJacob氏は、ベッドリネンとホームウェアの分野で引き続き生地の研究開発を継続するほか、それ以外の家庭用品も徐々に拡大していくと語る。同時にアジア市場にも睡眠に関するニーズが存在することに注目し、将来的には中国および日本市場の開拓を目指すとのことだ。
(翻訳・普洱)
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