中小企業狙うHR管理SaaS「hotpay」、雇用管理と給与計算に絞り拡大

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中小企業狙うHR管理SaaS「hotpay」、雇用管理と給与計算に絞り拡大

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スマート給与計算とワンストップのスタッフ管理プラットフォーム「hotpay(火星雲)」を運営する「上海火薪雲計算科技」が、エンジェルラウンドで4820万元(約9億6400万円)を調達した。JUE Capitalが出資を主導し、美差集団と創業チームが出資に参加した。

HR(ヒューマンリソース)向けSaaSは目新しいものではなく、さまざまな事業者が多角的に参入してきたことで市場はすでに過密状態にある。hotpayの創業チームは2021年初めにこの分野への参入を決定したが、そのアプローチは4つの面で他社とは異なっている。

1つ目の特徴として「雇用管理と給与計算の自動化」にフォーカスし、入社管理や書類管理、休暇管理、業績管理、給与計算、所得税申告、福利厚生管理など、人事に関わる基本的な業務に特化していることが挙げられる。創業者の謝光華CEOによると、人事部門の業務には大きく分けて人材募集、雇用管理と給与計算、スタッフの管理とサポートという3つの分野があり、特に2つ目の分野はどの企業も大きなニーズを抱えているという。

現在のHR SaaS業界では全シナリオに対応するオールインワン型がトレンドだが、世界的に手堅い需要のある「雇用管理と給与計算」のような特定分野では市場のソリューションが十分ではなく、柔軟な人員配置や複雑な給与計算などの分野で大きな改善の余地があるとhotpayは考えた。大きな予算が組める大企業ならオーダーメードのソフトや人材を投入して解決できるが、中小・零細企業は問題解決とコスト低減を両立させなければならず、難しい状況に立たされている。

こうした現状を受け、hotpayは中小・零細企業向けに焦点を当てたサービスを展開している。これがhotpayの2つ目の特徴だ。過去10年間、中国のHRテック企業の多くは支払い能力の高い大口顧客に向けたサービスからスタートしたが、近年は中国のコンプライアンス強化により、コンプライアンス管理や従業員サービスの効率化を図るデジタル管理ツールに対する中小企業のニーズも高まりつつある。

3つ目の特徴は、顧客の標準化やカスタマイズのニーズに応えるためにSaaS+PaaSモデルではなく、ノーコードのプラットフォームソリューションを採用していること。また、ルールや権限などに基づいて設定可能なスマートエンジンを使用しているため、ドラッグ&ドロップで必要なフォームやデータの設定や管理ができ、従業員の入社プロセス、複雑な給与計算、業績評価などの半自動化を実現できる。

hotpayを使用すれば、中小・零細企業は自社に合わせたカスタマイズ管理を行うことができ、操作性も通常のHR業務で使用するExcelに近いものになっている。これにより企業の導入ハードルやコストを下げることができ、今後の中小企業市場での規模拡大にも有利に働くとみられる。

画像は企業提供

4つ目の特徴は、単なる「支援ツール」を提供するのではなく、SaaSとサービスを組み合わせて顧客の問題を完全に解決すること。中国の既存のHR SaaS企業の多くはソフトウエアを提供するだけで、管理支援ツールとして企業の課題の20~30%を解決するに過ぎず、残りのプロセスやオペレーションは依然として企業自身が完結させなければならないという。hotpayはソフトウエアとサービスを組み合わせて展開しており、ソフトウエア一式を提供すると同時に、入社管理や給与計算、所得税申告、コンプライアンス処理などのサービスも合わせて提供している。

サービス開始から18カ月の間に、すでに500社以上がhotpayを導入してきた。謝光華CEOによると、hotpayは立ち上げ当初からグローバル化戦略を進めてきたという。中小企業市場ではグローバル化することでソフトウエアの限界効用を最大化することができるほか、この分野で最も成熟しているのが欧米市場だという理由からだ。現在、hotpayは香港にも支社を設立しており、今後はシンガポールや欧米などで現地の人材会社と提携を進める計画だという。

画像は企業提供

(翻訳・畠中裕子)

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