ソフトバンクG出資、越境EC支援「店小秘」半年で約300億円調達

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

スタートアップ注目記事

ソフトバンクG出資、越境EC支援「店小秘」半年で約300億円調達

7月1日より、これまで36Kr Japanのメディアで提供していた記事のうち、一部スタートアップ企業に関するニュースについては、有料コンテンツサービス「CONNECTO(コネクト)」の会員限定で提供します(初期段階では無料会員も対象とします)。まだ登録されていない方は、ぜひそちらをご利用ください。

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

越境EC(電子商取引)企業向けのクラウドERP(統合基幹業務システム)サービスを手掛ける中国の「店小秘(DIANXIOAMI)」がシリーズDで1億1000万ドル(約154億円)を調達したと発表した。セコイア・キャピタル・チャイナ(紅杉資本中国基金)とソフトバンク・ビジョン・ファンド2(SVF2)が出資を主導し、既存株主の「タイガー・グローバル・マネジメント」、「GGVキャピタル(紀源資本)」、華興資本(チャイナ・ルネサンス)傘下の「華興新経済基金(Huaxing Growth Capital)」も引き続き出資した。今回の資金調達後、同社は海外事業を拡大し、グローバル化を加速する計画だ。

店小秘は今年3月にもシリーズCで1億ドル(約140億円)を調達しており、半年で累計2億1000万ドル(約294億円)もの資金を調達したことになる。同社は世界のEC企業向けにワンストップ型のECエコシステムのサービスを提供するSaaSプラットフォームを運営し、ECプラットフォームと物流企業や出店企業の連携を可能にしている。

同社は現在、ERPを中心とした多様なプロダクトを展開している。越境EC企業向けに無料でERPサービスを提供する「店小秘」のほか、アマゾン出店企業向けの精密化管理システム「賽狐ERP」、東南アジアEC企業向けERP「BigSeller」、南米EC企業向けERP「UpSeller」、世界のEC企業向けスマートカスタマーサービスシステム「多客」、物流照会プラットフォーム「17TRACK」、越境シェア倉庫「小秘雲倉」などだ。

店小秘傘下の各種プロダクト

今年の上半期に比較的大きな成長を遂げた事業が東南アジア向けの「BigSeller」だったことは注目に値する。2019年9月のリリースから約3年、現在では現地企業43万社に利用されており、今年6月には有料化の試みも成功した。有料モデルリリース当日の売り上げは100万元(約2000万円)規模に達し、グローバル戦略の大きな転換点となった。

米グーグルとシンガポール政府系投資会社テマセク・ホールディングス、米コンサル会社ベイン・アンド・カンパニーによる「e-conomy SEA 2021(2021年東南アジアデジタル経済リポート)」によると、東南アジアのデジタル経済が成長するにはECが重要なカギとなるという。ベトナム・タイ・フィリピン・マレーシア・シンガポール・インドネシアの東南アジア6カ国では2021年末までに、ECの取引総額は1200億ドル(約16兆8000億円)、年平均成長率は60%を超える見込みだ。2025年には取引総額が2340億ドル(約32兆7000億円)に達すると見られている。

東南アジア市場以外に、店小秘は現在南米や欧米などで現地化したプロダクトの実用化を進めており、グローバルブランドとしての立ち位置を固めつつある。自社のこれまでの開発能力や成長モデルを水平展開した南米では、登録ユーザーが年初から現在までに約2倍に増加した。

店小秘の創業者でもある杜建銀CEOは36Krに対し、ここ数年、越境ECの全体的な情勢に波がある中でも店小秘が成長できたことでわかったのは、プロダクトこそが市場を検証する最良の方法だということだと話す。常に忍耐力と粘り強さを心がけ、プロダクトとサービスに集中し、イノベーションを通してユーザーに良いサービスを提供すること、これがまさに店小秘が市場や投資機関から認められる主な理由でもあるという。

店小秘は現時点で世界150万社以上にサービスを提供している。世界50社以上の大手ECプラットフォームと提携し、1600社以上の物流企業や80以上の海外倉庫とも緊密に提携。取引金額は年間3500億元(約7兆円)を超える。

SVF2のマネージングパートナー松井健太郎氏はこう話す。「越境ECとそのエコシステムはSVFがこれまでずっと有望視してきた分野だ。店小秘はSaaSプロダクトを絶えず改善することで高い評価を得ており、世界のECプラットフォームで多くの企業が持続的かつ効率的に成長するための支援をしている。我々は店小秘がプロダクト主導の成長モデルで越境EC企業に良質のサービスを提供している点を高く評価しており、同社の多様なプロダクト展開と海外市場のさらなるシェア拡大によって、世界をリードする企業になることを期待している」。
(翻訳・山口幸子)

7月1日より、これまで36Kr Japanのメディアで提供していた記事のうち、一部スタートアップ企業に関するニュースについては、有料コンテンツサービス「CONNECTO(コネクト)」の会員限定で提供します(初期段階では無料会員も対象とします)。まだ登録されていない方は、ぜひそちらをご利用ください。

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録