クラウドファンディング、中国企業の調達額が初めて欧米上回るーー米Kickstarter 

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クラウドファンディング、中国企業の調達額が初めて欧米上回るーー米Kickstarter 

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米クラウドファンディングプラットフォームの「Kickstarter(キックスターター)」によると、同プラットフォームの中国発プロジェクトは上半期の調達額が5700万ドル(約80億円)を超え、2020年通年の調達額を上回った。一方、欧米発プロジェクトの調達額は4950万ドル(約70億円)で、中国発プロジェクトが初めて欧米を上回る資金を調達した。

クラウドファンディングは大衆もしくは群衆と資金調達を合わせた「Crowdfunding」という造語で、プロジェクトの資金をネットユーザーから「集団購入」「事前購入」の形で募集するモデルを指す。現在のクラウドファンディングではインターネットを通じてスポンサーと発案者を結びつけ、小企業やアーティスト、個人がアイデアを発表することで、必要な資金やサポートが得られるようになっている。

ここ数年ブランドのグローバル化が進む中、海外のクラウドファンディングプラットフォームは中国ブランドが海外進出する足がかりになり始めている。特に消費者向けハイテク製品は、海外市場に進出する際にクラウドファンディングプラットフォームを通じて消費者の関心度を測り、消費者の反応をもとに製品の調整と改良を進めることが多い。充電機ブランド「ANKER(アンカー)」などを展開する「安克創新(Anker Innovations)」が発表した半期決算によると、4月に発表した消費者向け3Dプリンター「AnkerMake M5」はKickstarterで888万ドル(約12億円)を調達し、3Dプリンターとしては同プラットフォームでの過去最高額を調達した。

中国企業にとってクラウドファンディングを使うメリットは、第一に製品に対する市場の反応や実需の有無を確かめられることだ。また、出荷前に資金を手にできるというクラウドファンディングのモデルによって資金繰りの問題を解決できる上、初期のファンを少しずつ増やし、自社ブランドのトラフィックも獲得できる。

消費者向けハイテク製品の物差し

現在、欧米市場を中心に世界市場をカバーする海外の主要なクラウドファンディングプラットフォームはKickstarterと「Indiegogo(インディゴーゴー)」で、日本の「Makuake(マクアケ)」「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」、韓国の「Wadiz」、台湾の「嘖嘖(zeczec)」「挖貝(WaBay)」などもある。

Kickstarterは世界最大のクラウドファンディングプラットフォームとして数億人のユーザーと数千万人の月間アクティブユーザーを抱え、20万件以上のプロジェクトが66億ドル(約9200億円)を調達している。同プラットフォームにはデザイン&テクノロジー、ゲーム、アート、映画、音楽など8つのカテゴリーがある。

Indiegogoは230以上の国・地域をカバーし、調達額は累計27億ドル(約3800億円)に上っており、主要カテゴリーはTech & Innovation、Creative Works、Community Projectsの3つだ。多くのプラットフォームと同じくFacebookの広告システムと連携し、クラウドファンディングプロジェクトの広告を最適化することができる。

クラウドファンディングの結果から人気化するカテゴリーを予測するというアイデアは、以前から実証されている。例えば、昨年Kickstarterで最も多く資金を集めたプロジェクトは、ポータブル電源を開発する「EcoFlow(エコフロー)」のポータブル蓄電池「DELTA Pro(デルタプロ)」で、「1回の充電で一般家庭の約1週間分の非常用電源需要を満たす」とうたって1218万ドル(約17億円)を調達。次いで蓄電池ブランドの「BLUETTI(ブルーティ)」も673万ドル(約9億円)を調達した。

クラウドファンディングは海外進出の前哨戦のような存在で、電子商取引(EC)プラットフォームではなく、新ブランドが知名度を上げるためのチャネルになった。ポータブル電源はクラウドファンディングで盛り上がると共に、今年はプライマリーマーケットでも注目されている。同様に今年のプライマリーマーケットで投資ブームを起こした草刈り機、3Dプリンター、プールロボットなども、クラウドファンディングプラットフォームで人気が続いている。

(翻訳・大谷晶洋)

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