再生医療「ReLive」が独上場企業買収、世界展開を加速

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再生医療「ReLive」、独上場企業買収 世界展開を加速

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再生医療分野で世界的に合併・買収(M&A)が活発化している。「ReLive Biotechnologies(睿生科技)」(以下、ReLive)は先月、ドイツの上場企業「CO.DON AG」の主要な資産を買収する契約を結んだと発表した。

CO.DON AGは組織工学および再生医療製品の開発、製造、販売を手掛けるバイオテクノロジー企業だ。主力製品の「Spherox」は欧州で唯一、関節軟骨の修復および再生に使用する細胞治療製品として認可され、再生医療の米ベリセル(Vericel)が開発した「MACI」と並び、欧米で認可を受けた世界に2つしかない軟骨修復・再生製品の1つとなっている。

Spheroxはこれまでに欧州で1万7000人を超える重度の関節軟骨欠損症患者の治療に成功し、その安全性と有効性が立証されている。

ReLiveは組織と臓器の修復・再建に取り組む組織工学・再生医療企業で、軟骨や骨軟骨、半月板の修復などに使う製品を自社で開発している。

創業者の趙興博士はオランダのユトレヒト大学医学大学院と米ハーバード大学医学大学院で再生医学の博士号を取得し、博士研究員の経験もある。その後、ベリセルで研究開発の管理職などを務め、同社製品MACIの認可から販売の全プロセスを見届けた。

ReLiveは米ボストン、中国の南京市と北京市に研究開発、臨床、CMC(化学・製造・品質管理)のチームを立ち上げた。また、エンジェルラウンドで久友資本(Jiuyo Capital)などから資金を調達している。

GMPを満たす製造・品質管理研究所

ReLiveは今回、Spheroxに関する世界の知的財産権、GMP(医薬品の製造管理および品質管理の基準)を満たす世界トップレベルの製造工場2カ所、品質管理システムを含むCO.DON AGの主要な資産を全て買収することで、世界的な知的財産権の取得と欧州での事業化を進めた。

Spheroxの臨床的価値は、関節の硝子軟骨組織を再生させ、関節軟骨欠損の根本的な問題を解決できることにある。関節軟骨欠損症の初期処置では一般的に、ヒアルロン酸ナトリウムや鎮痛剤の投与といった保存療法を用いる。症状が重い場合は炎症反応を抑えるためにデブリードマン(壊死した組織を除去する手術)を施すほか、局所の症状を緩和するPRP(多血小板血漿)療法を用いる。また、軟骨欠損部の下骨に骨髄腔まで届く小さな孔を開けて、骨髄を孔から軟骨欠損部に充填することで、患部を修復させるマイクロフラクチャー法もある。しかし、こうした方法は根本的な治療にならないことや深刻な後遺症が残ることがあり、理想的な治療の効果は得られない場合もある。

関節軟骨は無血管の組織で自己修復能力が無い。損傷した場合、完全に機能を回復するための根本的な解決には軟骨組織の再生が必要だ。現時点でこの難題を解決できる唯一の手段は再生医療技術の利用である。

超興氏によると、CO.DON AGは関節軟骨欠損の細胞治療分野で業界をリードしており、EUで唯一認可された製品や世界トップレベルのGMP製造品質管理システムを有する。今回の買収はReLiveが進める汎用型軟骨修復細胞治療製品などの開発を改善・後押しする。また、買収により同社の世界戦略が形になった。

ReLiveは中国、米国、欧州のリソースを結集し、米ボストンでの自社開発、ドイツでの既存製品の製造および世界販売、中国本土に香港、台湾を含む大中華圏での継続的な市場開拓によって、中国の軟骨修復分野の臨床における空白を埋めようとしている。また、東南アジア諸国連合(ASEAN)、南米、中東、メキシコ、日本などの国や地域において、多くの潜在的な戦略的パートナーと既存製品の技術移転やライセンス供与を進め、世界市場を開拓していく。

製品開発レベルでは整形外科分野にとどまらず、革新的な製品ラインを開発し、応用分野を拡大する方針だ。今後は最先端の細胞および遺伝子治療技術の活用や新しいスキャフォールドの開発などを通じ、関節の硝子軟骨や骨軟骨、半月板の修復などを含む整形外科スポーツ医学のほか、外耳再建などを含む整形・美容外科分野で組織工学および再生医療分野の取り組みを加速する。

(翻訳・大谷晶洋)

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