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中国のロボットメーカー「可以科技(KEYi Technology)」は今年9月、クラウドファンディング・プラットフォームのKickstarterで新製品「Loona」を発表した。早割価格として正価の449ドル(約6万3000円)を下回る299ドル(約4万2000円)に設定され、わずか3時間で1000台分以上の資金を集めた。プロジェクトは11月1日に終了し、調達額は約300万ドル(約4億2000万円)で、Kickstarterにおいて第3四半期のトップ2製品となった。
「Loonaには1000種類以上の動きがあり、それらを有機的に統合するために複雑なソフトウェア構成を要する」と創業者の楊健勃CEOは話す。
LoonaはCPUのCortex A53とコプロセッサーのCortex M4に加え、デュアルコアDSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)のオーディオプロセッサーという強力なハードウェアを搭載しているため、常に素早い反応が可能だ。また、3D-ToFカメラなどのセンサー部品とアルゴリズムによって顔認識、人体検出、ジェスチャー認識、3D動作認識、物体認識、感情認識、ランドマーク認識などのセンサー機能を働かせることができる。
楊CEOによると、Loonaの開発チームには15人以上のキャラクターデザイナーが在籍し、彼らは普段から動物の動画を多く見てさまざまな表情や動き、動物の感情表現もLoonaに反映させて魂を注入しているという。
Loonaは猫のように机の端まで歩いて行き、立ち止まって観察するほか、犬のように所有者を認識してついていき、移動時には障害物を自動的に避ける。呼びかければすぐに所有者の下へ駆け寄ってくる。また、所有者の指示を理解し、回転したり飛び跳ねたりもできる。
可以科技はLoonaをコンパニオン(寄り添い)ロボットと定義した。クラウドファンディング開始から1カ月間の評価コメントが示すように、Loonaはそういった消費者のニーズに応えている。アルツハイマー、うつ、自閉症、ストレス障害などで心理的に触れ合う相手を求める人たちはペット型ロボットを好むだろう。Loonaはペットのように付き合える上、ペットの世話をする負担を気にしなくてよい。
「孤独(おひとりさま)経済」時代の到来によって、若い消費者は触れ合う相手に多様なニーズを示すようになっており、これがコンパニオンロボットに市場機会を提供している。また、Loonaは住宅の監視カメラとしても使える。カメラとのインタラクションだけでなく、自由に移動させられるため、1台のLoonaで家全体の監視が可能となる。
Loonaは、さまざまなセンサーと高い演算能力によって、スマートスピーカーや呼吸モニター、睡眠モニターなどのデバイスに取って代わり、スマートホームシステムのハブにもなる。来年4月にはスマートホームハブの「Home Assistant」に対応する予定で、将来的にはLoonaを通じた家庭用スマートデバイスの制御を目指している。
(翻訳・大谷晶洋)
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