CO2排出の少ない行動を取り商品と交換、カーボンクレジット取引「Tanbii」が資金調達

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CO2排出の少ない行動を取り商品と交換、カーボンクレジット取引「Tanbii」が資金調達

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北米発のスタートアップが手がける低炭素ライフスタイルプラットフォーム「Tanbii」がシードラウンドで数百万ドル(数億円)を調達した。北米のエンジェル投資家が出資した。Tanbiiの創業者Robert Luo氏はシリアルアントレプレナーで、新素材の開発で環境保護を目指す「MI TERRO」も手掛けている。Tanbiiのプロジェクトは今年下半期に始動、今回の資金を得て2023年上半期にプラットフォームの1.0版をリリースする予定だ。

食品廃棄物から包装材を製造「MI TERRO」、環境保護にも貢献

Tanbiiはユーザーと業者に向け二酸化炭素排出量を計算し取引するプラットフォームを提供するもので、MI TERROと同様に環境保護を理念とする。Luo氏によるとアリババの決済サービス「アリペイ(支付宝)」のアプリ内ミニゲーム「アント・フォレスト(螞蟻森林)」に似ており、ユーザーは歩く、自転車に乗る、公共交通機関を利用するなど二酸化炭素排出の少ない行動をとることでカーボンクレジットを手に入れる。アント・フォレストでは貯めたポイントを使って植樹するが、Tanbiiではカーボンクレジットをショッピングに利用でき、それによりユーザーの環境保護意識を刺激する。

産業チェーンという点からは、Tanbiiで収集されるユーザーデータは大手卸売業者の消費モデル最適化に役立つという側面と、大企業のコストを削減し二酸化炭素排出量を削減するという側面がある。

米国では商品購入後30日以内あるいは60日以内なら返品が可能なカルチャーが根付いている。メーカーに返品された商品は、卸売業者に売られるか、アウトレットに持ち込まれるか、あるいは廃棄される。その過程で輸送コストや保管コストが発生するだけでなく二酸化炭素の排出につながり、ESG(環境・社会・ガバナンス)の指標に影響を及ぼす。Tanbiiは中間業者を省き、こうした商品を値引きしてプラットフォームで販売し、ユーザーはカーボンクレジットを使って購入する。

カーボンクレジットは企業が購入することもできる。価格は1クレジットあたり最高700ドル(約10万円)。ユーザーはカーボンクレジットで商品を安く購入できる以外に、Tanbiiで企業にカーボンクレジット販売した場合にユーザがレベニューシェアを得られるシステムを想定している。

北米では返品売買のマーケットプレイス「BStock」や、買取り再販業の「Liquidity Service」がB2B取引でいわゆる処分品を扱う。しかしTanbiiではカーボンクレジットを取引するので、ユーザーと業者の双方にメリットがある点でこうしたサービスとは異なるという。Tanbiiは現在、Amazon、H&M、ラルフローレンなど有名企業との提携を交渉中で、売れ残った商品、返品・回収された商品をTanbiiのオークションに出品できるといった内容を提案中だ。

カーボンクレジット取引では真実性と公正性が求められることに注意が必要だ。しかし既存の認証機関はB2B取引にしか対応していないため、Tanbiiは今後自力で認証機関を設立し、提携企業とともにゼロからB2C2B取引システムの構築に着手する。ユーザーのあらゆる取引とクレジットはブロックチェーン技術を使いメタバース上で永久に保存される。

リアルとバーチャルを組み合わせたプラットフォームの娯楽性も探っていく。ユーザーはプラットフォーム内でクレジットを使ってバーチャルホームを作り、メンバー同士が交流するようになるかもしれない。バーチャルとリアルを融合し、ユーザーが日常生活で二酸化炭素排出を削減する行動をとるよう促したいという。Luo氏は、カーボンクレジットの市場はまだ日が浅いので、より多くのパートナーと時間をかけて育てたいと語った。

(翻訳・36Kr Japan編集部)

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