誰でもクリエイターになれる。3Dコンテンツ制作の民主化を目指す「YAHAHA」、4000万ドルの資金調達

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誰でもクリエイターになれる。3Dコンテンツ制作の民主化を目指す「YAHAHA」、4000万ドルの資金調達

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一般ユーザーが参加して簡単にコンテンツを制作できるUGC(ユーザー生成コンテンツ)プラットフォーム「YAHAHA」がシリーズA+で4000万ドル(約56億円)を調達した。出資を主導したのはシンガポール政府系ファンドのテマセク・ホールディングスとアリババ・グループで、中国のゲーム開発・配信会社37 Interactive Entertainment(三七互娯)も出資に参加した。調達した資金はゲーム業界のトップ人材の採用や、北米・アジア太平洋地域での事業拡大に充てる。さらにスタジオ同士の協業やアクセラレーションプログラム、世界イベント、ゲームジャム(複数のクリエイターが集まって短期間でゲームを制作するイベント)など多彩な方法で、メンバー数が10万人を超えたクリエイターのコミュニティを支援していく。

YAHAHAは2020年に設立され、上海とフィンランドのヘルシンキの2カ所に本社を置く。主な創業メンバーはゲームエンジン開発「Unity」の元シニアスタッフだ。3Dコンテンツ制作と消費の民主化をミッションとして掲げ、コンテンツ制作ツールを提供することで、創造性に富んだすべてのクリエイターがオリジナルのゲームを作り出し、独自の世界や人間関係を構築していけるよう支援する。YAHAHAの制作ツールはノーコード(ソースコードを書かずにアプリやソフトを開発できる)で、ドラッグ・アンド・ドロップで簡単にゲームが作れる。また、ユーザーそれぞれの能力に差があることを想定し、ツールには極めて高い拡張性を持たせている。

今年4月にはプロダクトのアルファ版をリリース。10月までに10万人以上のユーザーが登録し、利用している。海外ユーザーはWindows版・Mac版・モバイル版のいずれもダウンロードでき、クロスデバイス(コンテンツやサービスの閲覧・利用情報を複数のデバイス間で引き継ぐこと)で利用できる。プロダクトをさらに市場に売り込んでいくこと、従業員数が200人近くに迫ったことを受け、上海、フィンランド、ソウルの他にも拠点を構える計画だ。

YAHAHAの3Dコンテンツ制作ツール工具(画像出典:YAHAHA)

クリエイターが最大限手軽に創作力を発揮できるよう、YAHAHAのコアチームはエンジンの基盤アーキテクチャーとしてより複雑なものを開発する必要があり、ここに最も時間を割いたという。

メタバースは巨大なオープンワールドで、まったく新しいコンピューティングアーキテクチャーやツールチェーンが必要だ。現実世界とはまったく異なる三次元の仮想空間を作り出すと同時に、その仮想空間が現実世界の人や物、空間と自由にスイッチし、インタラクションができなければならない。さらに、これまでのWEBアプリケーションとは異なるまったく新しいエコシステムを構築する必要がある。

コンテンツエコシステムの構築を加速するためにYAHAHAでは複数の有名ブランドとの協業を計画している。より幅広いユーザーに利用してもらえるよう、有名IPと提携してプラットフォーム上で関連コンテンツを制作するためだ。また、複数のパートナーやスタジオと新たに提携関係を樹立したことを近く発表する予定だ。すでに提携しているのは3Dコンテンツアセット(コンテンツを制作するための素材)に関わる中核的存在のUnity、3Dアセット取引プラットフォーム「Synty Studios」、3Dモデル取引プラットフォーム「CGTrader」、地図API開発「Dabeeo」などだ。

YAHAHAは次段階としてプロダクトを全面アップデートさせ、AIとクラウドでの処理能力を取り入れてより進化したツールや新機能を提供していく。そのほか、クリエイターがコンテンツから収入を得られるモジュールもまもなく導入するという。

創業者のChris Zhu氏は今後について「YAHAHAのビジョンは次世代のコンテンツやエンターテインメントのありかたをリードしていくだけにとどまらず、より大きな意義は、IVWP(統合された仮想世界のプラットフォーム)やツールを通じて次世代クリエイターが優れたコンテンツを自身で作り上げられるよう支援することにある。未来の仮想世界では数多くのチャンスが我々を待っている。これからもより優れたコミュニティエコシステムの構築に投資を続け、次世代のエンターテインメントのムーブメントで常に最先端でいたい」と述べている。

(翻訳・山下にか)

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