業務用清掃ロボット、3D地図も導入で世界のホテルで活躍 中国「景吾智能」が資金調達

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業務用清掃ロボット、3D地図も導入で世界のホテルで活躍 中国「景吾智能」が資金調達

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清掃など業務用ロボットを開発する「景吾智能(Jingwu Robotics)」が中海資本(Sino Pacific Capital)の主導するシリーズA+で数千万元(数億円〜十数億円)を調達することが決まった。調達した資金は業務用清掃ロボットの製品ラインナップのアップグレードや、海外での事業エリア拡大の推進に充てる。

景吾智能は某上場企業のロボット事業部に勤め、ロボット開発で17年のキャリアを持つメンバーらによって2019年に設立された。配送サービスロボットと清掃ロボットを手がけている。

中国の調査機関・前瞻産業研究院(Qianzhan Industry Research Institute)のレポートによると、中国の業務用清掃ロボット市場は2019年に約3億8000万元(約75億円)に達し、25年には30億元(約590億円)にまで拡大すると予想される。

景吾智能は19年に自動配送や案内サービスなどの基本性能を備えたサービスロボットをリリースし、翌20年には中国国内のホテル業界向けに事業を展開しはじめた。現在は「如家酒店集団(Home Inns Group)」、「錦江酒店(Jin Jiang Hotels)」などのホテルチェーンやマリオット、ヒルトンなどのホテルブランドと幅広く提携している。

続く21年8月には客室バスルーム清掃向けに「3D清掃ロボット」を発表。22年8月にフロア清掃ロボットを発表してからはクリーナーの開発に注力し、全面的に「業務用掃除ロボット」分野を手がけるようになった。現在、清掃ロボットは主にリースで料金を徴収している。

同社の清掃ロボットはバスルーム清掃に焦点を絞り、アームを使って鏡面や洗面器、洗面台、シャワーブース、便器の清掃を行う。多機能を備えるとともに多種類の取り付けツール、多種類のセンサーを備え、アーム部分はワイパー、スポンジ、モップなどを自動で交換する。

景吾智能の製品ラインナップ

スタッフとロボットが一緒に清掃することで作業時間は3分の1も短縮できる。景吾智能の3D清掃ロボットを導入する如家酒店系列ホテルの総支配人は「以前は清掃スタッフがモップで清掃していたのがスイーパーに替わり、現在ではスタッフとロボットが一緒に作業をするようになって、人員効率化も実現し、仕上がりもよくなった」と感想を述べている。

コンシェルジュロボットからスタートして、配送サービスロボット、さらに3D清掃ロボットを手がけるようになる過程でホテル業界に関するデータを積み上げたことで、同社は「清掃」に特化するようになったと郭震CEOは語る。

景吾智能はホテルの客室や共有スペースに関する大量の3D画像や地図を収集済みで、これらがロボットの清掃作業の質をより高めている。今後はAIモデルをトレーニングして、ホテルだけでなくより幅広い清掃サービスを開拓していく計画だ。

これまで配送サービスロボットで蓄積してきた技術をベースとして清掃ロボットを手がけるようになった景吾智能は、他メーカーに比べて狭いスペースや多階層の建物をより理解した清掃サービスを展開できる。景吾智能はこれまでに4000台のエレベーターを改造し、ロボットがエレベーター操作をする技術で明らかな強みを持つようになった。

海外にも事業の手を広げ、2022年は中国語圏の台湾・香港に加え日本・韓国・シンガポール・タイ・インド・UAE・オランダ・スペイン・イタリアなどにも進出した。22年の売上高の10〜15%が海外事業によるものになると予想され、23年には売上高の半分が海外事業からになると見込む。

(翻訳・山下にか)

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