目に優しい電子インクディスプレイ「DASUNG」、次世代製品を発表 ワイヤレス接続を実現

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目に優しい電子インクディスプレイ「DASUNG」、次世代製品を発表 ワイヤレス接続を実現

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電子インクディスプレイの開発を手掛ける中国スタートアップ企業「大上科技(Dasung Tech)」は22年12月9日、曲面電子インクディスプレイ「Paperlike U」とスマートフォン(スマホ)画面のミラーリングができる電子インクディスプレイ「Link」を発表した。同社共同創業者の陳鋭CTO(最高技術責任者)は、2つの新製品がデスクトップとスマホに対応する電子インクディスプレイの新しい形態を広げ、より良い使用体験をユーザーにもたらすと説明した。

Paperlike Uはサイズが25.3インチ、曲率が4000R、解像度が3Kとなっている。2.4GHzと5GHzのデュアルバンド対応で「Miracast」と「AirPlay」の伝送技術により低遅延のワイヤレス接続を実現し、従来のディスプレイが抱える配線の問題を大きく改善した。

電子インクディスプレイはそれ自体が発光せず、画面表示を周囲の光の反射に頼っているため、周囲の光が不十分な場合、画面を見やすく表示できないことがある。この問題を改善するためPaperlike Uはフロントライトを搭載し、周囲の光に頼る画面表示の制約を緩和すると同時に、ユーザーが自由にライトのオンとオフを切り替えられるようにした。

Paperlike Uは次世代の電子インクディスプレイ高速リフレッシュ技術「DASUNG Turbo」を搭載。この技術は同社のコア技術として、従来製品のリフレッシュレートの低さを解消し、リフレッシュレートを高めて残像を減らすことで画面を滑らかに表示できるようにした。この技術によってユーザーはスムーズなオンライン講座や動画・ビデオの視聴が可能となる。

Paperlike U(画像は公式サイトより)

Linkはスマホユーザーの目を守るニーズに応えるために開発された。

Linkはサイズが6.7インチ、解像度が300ppi、ボディがアルミニウム合金製となっている。有線およびワイヤレスでスマホと接続でき、iOS用ワイヤレスモデル、Android用ワイヤレスモデル、Android用有線モデルの3種類を展開。うち有線モデルはファーウェイ(華為技術)などの有線投影機能付きスマホ向けとなる。

スマホと接続されたLinkはスマホと同じ画面を表示する。低遅延技術によって「WeChat(微信)」や「Weibo(微博)」といったSNSアプリのほか、1GBのPDFファイルも素早く開ける。さらにLinkを触ることでスマホを操作できる「逆タッチ操作機能」もあり、ユーザーはLinkを独立したデバイスとして使える。

陳CTOは36Krなどのメディアに対し、Linkは一般的なスマホとほぼ同じ感覚で使えるが、スマホ自体を自社で開発することは考えていないと答えている。これまでに発売された電子インクディスプレイ搭載スマホは性能が低く、画質も劣っていたという課題を踏まえ、Linkはスマホのミラーリングが可能な、スマホの分身と言える電子インクディスプレイになった。

Link(画像は公式サイトより)

電子インクディスプレイは画面の特性や目に優しいという特長から、目の健康を気にするユーザーに好まれている。ユーザーペルソナを見ると、文書作成者、プログラマー、大学教員、学生など目に負担がかかりがちな人が多いという。

同社は2014年3月の設立後、DASUNG Turboを核に製品開発を進め、電子インク式PCディスプレイと電子インク式タブレットPCの大きく2つのシリーズを生産してきた。製品は現在78カ国・地域で販売されている。

しかし陳CTOによると、技術的にはリフレッシュレートに限界があることと画面が白黒表示であることが電子インクディスプレイの使用シーンの拡大を妨げている。このため同社は、電子インクディスプレイの彩色技術を向上させ、カラー表示と高リフレッシュレートを両立させようと試行中だ。

電子インクディスプレイ市場はまだマイナーで製品価格も高い。陳CTOによると、ユーザーの生活の質向上に伴って、電子インクディスプレイがタブレットPCやスマホで応用される見通しは広がりつつある。また、市場全体の需要が高まっていることで、製品のコストと価格は次第に下がっていく可能性があるという。

(翻訳・大谷晶洋)

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