スマート交通分野で存在感をアピール 「卓視智通」の高精度車両識別技術

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スマート交通分野で存在感をアピール 「卓視智通」の高精度車両識別技術

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スマート交通の概念が定着してきている中、自動車の「フロントグリル認識」を開発するベンチャー企業が登場している。その名は、「卓視智通科技(Sinoits Tech)」だ。

同社の主な業務は、コンピュータービジョン技術を交通やセキュリティおよびその関連業界に導入して、人と車両の詳細な識別やビッグデータを利用した「クラウド+端末」のトータルソリューションを提供することだ。

同社の創業者兼CEOの呉柯維氏によると、同社はこの2年間で全体戦略をブラッシュアップさせ、同社のフロントグリル認識・車両ビッグデータのプラットフォームは、すでに北京を含む20以上の都市に拡張しているという。

2017年6月、同社はあらゆる角度からフロントグリルを識別できる技術を発表した。監視カメラや料金所、駐車場などにあるカメラを通じ、ナンバープレートや自動車ブランド、車種、車体カラー、内外観などにより詳細な車両識別ができる。また、同社は人体のポーズを識別して、人の行動を分析するシステムを開発した。人体の骨格における要所を識別する技術によって、地面への転倒や喫煙、安全帽や作業服の着用有無や不審な動作など、人の行動の一挙手一投足を識別することができ、軌道交通や発電所、工場、道路交通などのシーンに応用されている。

呉氏によると、多くの国内AI関連企業が資金を継続的につぎ込んでいる現状と異なり、同社は「創業当初からシーンに応じたAI技術の応用に照準を絞っていたこともあり、2016年以降は売上高が大幅に増加し、2017年から黒字転換した」という。

コンピュータービジョンはこの2年間で注目を浴びるようになった分野の一つで、中国IT企業御三家BAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)がすでに布石を打っているほか、画像認識プラットフォーム「Face++」やAIを用いた医療関連の撮影技術を専門とする「DeepCare(羽医甘藍)」などのベンチャー企業も、各自の方向性に沿って自社の得意分野を形成しようとしている。

2010年に創業した卓視智通も、車両フロントグリルの識別アルゴリズムやビッグデータプラットフォームを通じて、AI技術をモビリティシーンへ応用させている。

簡単に言うと、各所に設置されたカメラが収集した動画や画像から、写りこんでいる車両や通行人の特徴を独自のアルゴリズムで識別し、これを構造化テキストデータに変換して保存する。続いて、ビッグデータプラットフォームがそれらのデータを分析・照合し、データマイニングを行う。その結果は政府機関や企業にフィードバックされる。

車両の特徴とはナンバープレート以外に、車種、車体カラー、年式、内外観などを含む。同社の技術は、フォルクスワーゲンの車両ひとつをとっても、「ジェッタ」、「サンタナ」、「パサート」という具合に、細かい車種とそれぞれの年式までを識別し、合計数千種もの識別が可能だ。カラーも十数種を識別することができる。車両タイプでは小型乗用車、ワゴン車からトラックまで十数種を識別でき、その他にラジエーターグリルやライト、遮光版、窓ガラスなどの各パーツをを識別することができる。

呉氏の話では、ブランドや車種、年式、カラーが全く同じ自動車が2台同時にカメラに映ったとしても、コンピューターは車検ステッカーの張り方の違いなどをとらえて、それぞれの車両を個別に特定することができるという。個別の特徴が多いほど精度の高い識別を実現でき、正確に追跡することもできるのだ。

卓視智通科技の技術の応用分野

(翻訳・虎野)

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