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指向性音声技術を開発する中国のスタートアップ企業「清聴声学(Audfly Technology)」は、シリーズBで1億元(約19億円)近くを調達した。出資を主導したのは蘇高新集団(SND Group)と渤海創富(Bohai Chuangfu)。
2015年3月に設立された清聴声学は指向性音声技術とその実用化を手掛け、スクリーンから指向性音声を出す「Focusound Screen(聚音屏)」を発表。現在、技術者が全社員の70%以上を占め、中国、米国、フランスなどで250件以上の特許を取得している。
Focusound Screenは同社の独自技術で、透明な高分子複合フィルムを用いてマイクロメートル級の立体的な微細構造を持つ音響ユニットを作り上げている。さらに独自のマルチチャネル音響放射信号処理アルゴリズムと専用のハードウェアを開発し、ソフトウェアとハードウェアを組み合わせてスクリーンから指向性音声を出すことに成功した。
清聴声学はすでにFocusound Screenの量産と事業化を果たしている。スマートコックピット、ノートPC、デスクトップモニター、テレビ、スマートフォンなどのトップメーカーを顧客に抱え、オフィス、住宅、車載向けにプロダクトを展開している。
スマートコックピットを例にとると、従来の車載オーディオソリューションはユーザーの需要に応えられなくなっており、車内のゾーン再生機能は現在普及しているヘッドレストスピーカーでも音声が届く範囲を完全には分離できないという課題がある。Focusound Screenはスマートコックピットに備え付けられた大型スクリーンを使って、同乗者を邪魔することなくドライバーへ音声を直接伝えられる。運転席と助手席にそれぞれ独立した音声ゾーンを設けることで、移動中に通話や会議などをする際のプライバシー保護という需要に応えた。
今後はサプライヤーにとどまらず、自社ブランドからのプロダクト発売も目指している。またFocusound Screenを使った初のノートPCを年内に発表する計画で、このノートPCはディスプレイが音源ユニットとなり、画面から指向性音声を出せるという。
(翻訳・大谷晶洋)
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