電子タバコ「Enki Vapor」が数億円を調達 人気ファッションブランド「Supreme」とコラボ商品も

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電子タバコ「Enki Vapor」が数億円を調達 人気ファッションブランド「Supreme」とコラボ商品も

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米電子タバコブランド「Enki Vapor」が、「華瑞集団(Huarui Group)」がリード出資するシードラウンドで数千万元(数億円)の資金調達を完了した。同ブランドを誘致した「上海思樹科技信息(Shanghai Sishu Science and Technology Information)」が代理販売及び運営をおこない、米ニコチンソルトメーカー「The Absolute Best」と共同で中国電子タバコ市場を開拓していくという。

2015年9月に米テキサス州で設立されたThe Absolute Bestは、同国で最も早くニコチンソルトを研究開発した企業の一つで、米国の電子タバコ「Juul」の競合ブランドにあたる。

Enki Vaporは、使い捨て電子タバコに特化した研究開発をおこなっているという。理由は、その市場規模だ。使い捨て電子タバコは、従来の紙巻きタバコと電子タバコのアトマイザー部分の相補的製品だが、その市場規模はアトマイザー市場の約2倍あるという。上海思樹科技信息の創業者Katy氏は、ユーザーに電子タバコをもっと手軽に使ってもらいたいと語る。

Enki Vaporは、中国市場向けに使い捨て電子タバコ6種と、ノンニコチンタイプのエナジーバー4種をリリースした。

Enki Vaporが打ち出す“芳醇なミスト・エナジーバー”シリーズは吸って楽しむサプリメントだ。The Absolute Best社の電子タバコをベースに食品レベルの材料を使い、ビタミンなどの栄養成分を添加した。

国家標準化管理委員会(SAC)の公式サイトによると、電子タバコは今まさに強制標準規格の対象項目に追加されようとしている。現在は審査・承認の段階で、年内にも正式に発表される見通し。

つまり、これまでは電子タバコ製品に対する標準規格がなかったことになる。今後、業界の品質管理と安全評価が整備されれば同社にとって追い風になる。グローバル次世代タバコ製品(NGP)企業として、中国においても標準規格をクリアした安全な製品を提供していきたいと同社は考えている。

中国に進出して1年、Enki Vaporは従来型の小売り企業から「ネット+ニューリテール」の中国イノベーション型企業へと構造転換し、コンプライアンスを実現する輸入企業へと発展を遂げた。

「電子タバコのコア技術は、アトマイザー(霧化)部分やリキッド(ニコチンソルトベース液)など多岐にわたる。その品質がユーザーの定着率にダイレクトに影響する」とEnki Vaporの中核メンバーは説明する。同氏は大手製薬会社の出身で、Enki Vaporのラボは米カリフォルニア州及びテキサス州にもある。ハーバード大学医学部チームのサポートも受けながら技術面を支えている。The Absolute Bestは2018年にアメリカ食品医薬品局(FDA)の認証を取得、製造工程におけるISOとGMP(医薬品の優良製造所基準)認証も取得しており、Enki Vaporの品質が高いことを意味している。

これまでのところEnki Vaporの電子タバコ及びエナジー商品は、大手ECや自社サイトで販売されている。ブランド力とプロモーション力で江蘇省、浙江省、上海市エリアにおける法人向け販売実績があり、代理店は100社を超える。

今後は人気ファッションブランド「Supreme」とのコラボ商品、ライブハウスや音楽イベント等とのコラボレーションを企画し、電子タバコを多くの若者に浸透させていく狙い。

同社は、タバコの代用品や禁煙者向け商品に注力する一方、ノンニコチン・シリーズは健康志向の強い人向けの新たなサプリメント摂取方法だと考える。Enki Vaporは、これからもエナジーバーなどノンニコチン製品に力を入れ、若者たちに多くの選択肢を提供していく。
(翻訳:貴美華)

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