京東金融部門 大学生向けSNSアプリを内部テスト 信用スコアサービスへの集客が狙いか

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京東金融部門 大学生向けSNSアプリを内部テスト 信用スコアサービスへの集客が狙いか

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中国EC大手、京東集団(JD.com)傘下でデジタル化関連事業を手掛ける「京東数科(JD Digits)」が先ごろ、大学生向けSNS「梨喔喔」のAndroid向けアプリの内部テスト版をリリースしたことが分かった。京東数科傘下のフィンテック企業「京東金融(JD Finance)」の内部関係者によると、同アプリは同社が提供する大学生向けサービス「京東少東家」が展開するもので、昨年11月頃にプロジェクトが立ち上げられたという。

京東少東家は大学生向けコミュニティサービスのブランドだ。さまざまな特典を打ち出しており、例えば「京東少東家専区(edu.jd.com)」では大学生を対象に、ECサイト「京東商城」の取扱商品を3割以上値引きして販売している。

梨喔喔のスローガンは「面白い同級生と知り合おう」だ。アプリの内部テスト版を立ち上げると4つのタブページが現れる。左から順に「友達」「広場」「ニュースフィード」「マイページ」となっている。「友達」ページでは、表示されるユーザーのプロフィール写真をタップすると、そのユーザーの星座、年齢、学校などの個人情報を確認できる。再度プロフィール写真をタップすると、フォローもしくは会話することが可能だ。

注目すべき点は、友達追加や会話機能を利用できるのが認証されたユーザーに限られることだろう。

梨喔喔アプリのインターフェース

梨喔喔のユーザー認証は京東金融が行う。認証済みユーザーは京東金融の個人向け信用スコアサービス「小白信用」と連携し、大学生向け信用スコアシステム「小白成長分」を利用できる。

京東金融が梨喔喔を立ち上げたのは、おそらく小白信用に顧客を誘導するためだろう。また、テンセントの「微信支付分(WeChat Pay Score)」、アリババ系の「芝麻信用(ゴマ信用)」などに続き、同社も小白信用を通じてサービスシーンを開拓していきたいものの、現時点ではまだ、大学生を対象に試験的に展開している段階に過ぎないとも考えられる。

京東少東家は梨喔喔によって潜在顧客を囲い込み、最終的にはやはり取引増加につなげたい考えだ。例えば、テンセントのモバイル決済サービス「微信支付(WeChat Pay)」も取引件数を増やすため、今年は信用スコアシステムに力を入れている。

今年は多くのソーシャルサービスが雨後のたけのこのごとく誕生したが、その大半が失敗に終わっている。梨喔喔がまず乗り越えなければならないのは、コンテンツの審査という課題だ。アプリ内でも、ユーザーが投稿した内容は人間によるチェックを行う必要があり、チェック中は投稿を確認できないと通知されている。また、京東少東家はSNS運営経験が乏しく、現時点ではアプリの使い勝手も良くない。加えて集客の面でも力を入れる必要があり、キャンパス内で街頭プロモーションを実施する可能性もあるとみられる。
(翻訳:池田晃子)

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