自動車部品業界の「MINISO」 高コスパで急拡大の「三頭六臂」

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36Krが入手した情報によれば、自動車部品サプライチェーンプラットフォームの「三頭六臂(mancando)」が、シリーズA+で約2億元(約30億円)を調達した。「君聯資本(Legend capital)」がリードインベスターとなり、既存株主である「鐘鼎資本創投(Eastern bell Capital )、「銀河系創投(Galaxy Capital)」が追加出資し、「元禾辰坤(Oriza Fofs)」も新規参入した。

三頭六臂は2015年8月に設立され、「自動車部品+B2B産業インターネット」というビジネスモデルをとっている。従来の自動車部品業の効率の悪さを解消し、オンラインとオフラインをつなぐことを目標としている。

消耗品を中心に提供する同社は、今年2月にシリーズAで1億7000万元(約26億円)を調達。2018年6月には銀河系創投からエンジェルシリーズとシリーズPre-Aで計4100万元(約6億円)を調達していた。

三頭六臂から提供されたデータによれば、同社は現在中国の18の省で業務を展開し、35のハブ店舗を持つ。倉庫面積は5万平米以上、西南、華南、華東地域に5つの工場内倉庫を持つ。また、加盟店、修理業者向けのSaaSシステムも開発している。現在10種類、46小カテゴリーの製品を取り扱っており、うち85%のサプライチェーンを自社でコントロールしている。また、1600の加盟店を通し、13万の修理工場に部品を提供している。

2019年まで、同社の月次売上高は前月比10%前後増の成長を保ってきた。2018年と2019年の注文件数はともに前年比2倍以上となり、SKUは16000に上る。

三頭六臂の会長宋継斌氏は、調達した資金を以下のことに充てる予定と話す。まず、18の省にある倉庫の規模を拡大し、直営旗艦店を150店に増やし、加盟店を2000に増やすこと。次に、「宝柏タイヤ」や、米国トップの燃料フィルタブランド「FROM」、O2センサブランド「WALKER」などの新商品を導入し、シャーシ部品の更なる充実を図ること。また、戦略的プロジェクトに向けての準備や人材チームの構築も進めていく。

鐘鼎資本創投のパートナー朱迎春氏は次のように話した。「中国には自動車部品サプライチェーンの巨大企業が育つ土壌がある。三頭六臂は中国市場において、メキシコの部品大手「NAPA」に近い唯一の存在であり、同社は『自社製品+フランチャイズ』というビジネスモデルで、欧米メーカーが利益を独占する局面を変えただけでなく、非常に安いコストで全国をカバーするネットワークを作ることにも成功した。10数万の修理工場がこれによりスピーディなサービスとコストパフォーマンスに優れた国産代替品を使うことができるようになった。」

銀河系創投の創業パートナー蔡景鐘氏は次のように語る。「三頭六臂は自動車産業の『名創優品(MINISO)』だ。国産品を選び、コストパフォーマンスを求めることが今のトレンドだ。三頭六臂は安くていいものを提供すると同時に、2000人以上の若者の起業をも支援し、地方市場に浸透できる効率の良い販売チャネルを作り上げた。名創優品と同様、三頭六臂のフランチャイズモデルなら海外への進出も容易で、9月に傘下の合弁企業がロシアで最初の店舗を出した。また、経営陣は製造業、部品サプライヤー、IT企業の経歴を持ち、相互補完することができ、実行力もある。それがサプライチェーンの変革と、SaaSの提供を可能にした」

元禾辰坤のパートナー李懐傑氏は次のように話す。「自動車保有台数が2億台を超え、保有年数の平均が6年を越えようとする中、中国の自動車アフターマーケットは変革と急成長のチャンスを迎えている。従来の部品業はチャネルが分散しており、流通段階が多く、効率が悪かった。三頭六臂は4年間の成長により、ビジネスモデルの有効性を証明しており、経営陣の判断も信頼できる」

(トップ画像はpexels.com提供)

(翻訳:小六)

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