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	<title>DAO | 36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア</title>
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	<description>日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。</description>
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	<title>DAO | 36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア</title>
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		<title>コンサル内定蹴ってWeb3起業、「平等な組織」目指す中国のZ世代</title>
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		<dc:creator><![CDATA[n.murayama]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 15 Aug 2022 23:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[特集]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>「Web3の学習グループを00後（2000年以降生まれ）向けに立ち上げます。Web3に関する情報やリソースを互...</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>「Web3の学習グループを00後（2000年以降生まれ）向けに立ち上げます。Web3に関する情報やリソースを互いにシェアし、毎週日曜日の夜にツイッターのSpaces（スペース）で討論します。興味がある人は連絡ください」。大学3年生のMichelさんがソーシャルプラットフォームに書き込むと、参加リクエストが彼の元に殺到した。彼の立ち上げたグループチャットのメンバーはわずか数日間で数人から200人以上となった。</p>
<p>このグループチャットは非常ににぎわっているという。技術的な知識や業界の動向、注目度の高いプロジェクト、起業アイディアなど各種の情報が飛び交っており、少し目を離すと未読メッセージが100件以上に上るほどだ。</p>
<p>Michelさんは「モバイルインターネットで最も恩恵を受けたのは70、80年代生まれの世代だ。我々の世代が事業やお金を稼ぐ新しいチャンスを探すにはWeb3だ」と話す。</p>
<p>若者は今、そろってWeb3に熱い視線を注いでいる。これは限られた範囲の現象ではなく、ますます大きなトレンドとなってきている。</p>
<p>最近、プロフィール画像が漫画風だったり、SNSアカウント名の末尾が「.eth」だったり、プロフィールやタイムラインによく「DAO」「NFT」などの単語を登場させたりする人物は間違いなく95後（1995年以降生まれ）か00後だろう。</p>
<p>大部分は20歳を過ぎたばかりの若者だが、その多くはすでに名実ともにWeb3のベテランだ。暗号通貨やNFT（非代替性トークン）への長年にわたる投資経験を持つだけでなく、DeFi（分散型金融）やゲームと金融を組み合わせたGameFiなどのプロジェクトにも精通しており、今ではWeb3の旗振り役になろうとしている。Web3の技術、ビジネス、コミュニティなど各所で頭角を現し、この新たなインターネット革命を盛り上げている。</p>
<h3>大手に就職せずWeb3で起業する新卒の若者たち</h3>
<p>「テクノロジー企業でプログラマーになることがもてはやされていた時代は終わった」。カナダのブリティッシュコロンビア大学のコンピューターサイエンス専攻を卒業したばかりのKevinさんは話す。「本当にすごい人たちはWeb3で起業している」。</p>
<p>今年の卒業シーズン、彼と周囲の友人は大手インターネット企業に就職するのではなく、起業することを選んだ。彼らの選んだプロジェクトは大部分がWeb3の分野に集中している。</p>
<p>「NFTを選んだ人もいればGame-FiやWeb3のソーシャルプラットフォームを選んだ人もいる。自分の知る限りでは従来のインターネット関連で起業しようとする人はほとんどいない」とKevinさんは話した。「Web3は今資金が豊富だし、Web3の投資家は若い起業家を好むんだ」。</p>
<p>大学を卒業して1年の龐舜心さんはメタバースプロジェクトのシードラウンドで数百万元（数千万～数億円）を調達したばかりだ。昨年の卒業後、トロントの大手コンサルタント企業からのオファーを断り、先輩である鄭暁明さんと一緒にメタバースとWeb3に特化した「Matterverse」という会社を設立している。</p>
<p>彼らは95後の若者から成るメタバース技術の組織を立ち上げ、メタバースエディターを開発した。このプロダクトはリリース後間もなく、優れたレンダリング技術とスムーズなバーチャル体験が買われ、高級ブランドや不動産企業にサービスを提供するようになっている。</p>
<p>彼らは最近になってDAO（分散型自律組織）としてプロジェクトコミュニティの共創や管理に向けた取り組みも始めている。さらに業務の傍ら、龐さんはチャット・コミュニティアプリDiscord（ディスコード）やツイッター上でWeb3コミュニティを拡大するため交流イベントを頻繁に企画し、業界の動向や注目されているプロジェクトを若者たちと討論している。</p>
<div style="width: 1090px" class="wp-caption aligncenter"><img fetchpriority="high" decoding="async" src=" https://img.36krcdn.com/20220630/v2_596d705eac6740cd802c944108824124_img_000 " alt="" width="1080" height="551" /><p class="wp-caption-text">龐さんの率いるチームのプロジェクトと、カナダで拡大中のWeb3コミュニティ</p></div>
<p>「技術面を取っても運営モデルを取っても、Web3は現在のインターネットと全く異なるシステムだ。大手テクノロジー企業で働いたことのない若者の方がかえって純粋なWeb3の認知システムを構築できる」とWeb3分野の投資家であるDanny氏は話す。</p>
<p>「例えばDAOでプロジェクトを稼働させる時、彼らは組織とは誰もが平等な立場で運営するものと考える。従来の企業のように管理者の一声で全てが決まるような状況は起こらない」。</p>
<p>「これは一つの観念が転換する過程で、若者はこのプロセスで重要な役割を果たす」と同氏は補った。</p>
<p>Web3の一員となることは今、若者にとって単なる日常会話のネタになるだけではなく、ソーシャルコミュニティの入場券とさえなる。多くの学生の目には、小遣いでデジタル通貨に投資したり、NFTを保有したり、GameFiをプレイしたりすることがクールに映るのだ。</p>
<p>移民向けにフィンテックサービスを提供する米「Stilt」が最近発表したデータによると、仮想通貨の購入者の90％以上は18～40歳で、Z世代（18～24歳）とミレニアル世代（25～40歳）の暗号資産取引に関する興味と購買力は突出しているという。そのうち、取材に応じたZ世代の80％以上が、今後Web3に関係する仕事に就くことを考えていると答えた。</p>
<div style="width: 924px" class="wp-caption aligncenter"><img decoding="async" src=" https://img.36krcdn.com/20220630/v2_dc6b1a00978247a49d53153359a5dd3e_img_000 " alt="" width="914" height="774" /><p class="wp-caption-text">暗号資産取引者の年齢分布（図表：Stilt ）</p></div>
<h3>Web3時代のビル・ゲイツを目指して</h3>
<p>若者が次々とWeb3に手を出しているのはただの面白半分ではない。実際に今業界で大きな影響力を持つWeb3関連のプロジェクトの多くは彼らの手によるものだ。</p>
<p>その中でも彼らが同世代のリーダーとあがめている人物がいる。暗号資産の1つである「イーサリアム」を開発したヴィタリック・ブテリン氏だ。</p>
<p>ブテリン氏は17歳の時に初めてビットコインとブロックチェーンに接した。その後ビットコインに関する雑誌「Bitcoin Magazine」を創刊。19歳でウォータールー大学のコンピューターサイエンス学部に合格するものの、わずか8カ月で自主退学する。そしてイーサリアム白書「A Next-Generation Smart Contract and Decentralized Applicaton Platform（次世代のスマートコントラクトと非中央集権型アプリケーションプラットフォーム）」を発表した。</p>
<p>その後、彼はイーサリアム普及のために世界各地を回った。現在28歳の同氏は、ビットコイン開発者のサトシ・ナカモト氏に次いで、ブロックチェーン分野で最も影響力を持つ重要な技術的リーダーであるとされている。</p>
<div style="width: 960px" class="wp-caption aligncenter"><img decoding="async" src="https://img.36krcdn.com/20220630/v2_dcc335c03df14a469c643a6f8b7007b3_img_000 " alt="" width="950" height="540" /><p class="wp-caption-text">ヴィタリック・ブテリン氏（写真：the block）</p></div>
<p>「ビル・ゲイツは19歳で退学してマイクロソフトを、ザッカーバーグも19歳で退学してフェイスブック（現メタ）を設立した。ブテリンも19歳で退学してイーサリアムを開発している。技術が進歩するときには必ず時代をリードする若者たちが現れる」とDanny氏は話す。</p>
<p>暗号資産に特化した米投資ファンド「パラダイム（Paradigm）」は近ごろ、Transmissions 11と名乗る研究員が新たに加わったと発表した。注目すべきは、この研究員がまだ高校生だということだ。</p>
<p><img decoding="async" class="aligncenter" src=" https://img.36krcdn.com/20220630/v2_6eb7ea4a38c34e0f8d6849dc0e9f9377_img_000 " /></p>
<p>Transmissions 11は暗号資産の分野で最近注目を集めている人物だ。初期のブテリン氏と同様、個人のブログでブロックチェーンやDeFiに関する独自の見解を発表しており、現時点では暗号資産エコシステムの取引費用を低減させることを重点に研究を進めている。</p>
<p>同氏の個人情報はベールに包まれており、現在15歳前後でシリコンバレーにある高校に通っていることだけが知られている。14歳の時にイーサリアム白書を読んだ後開発者となり、各種DeFiの開発に関わってきた。</p>
<p>「ゲイツやザッカーバーグの登場を受けて多くの若者が起業したように、今後、ブテリン氏やTransmissions 11のような存在はますます増えるだろう。モバイルインターネット時代に比べるとWeb3時代で起業するのはもっと若い世代かもしれない」とDanny氏は話した。</p>
<p>すでに成熟しているWeb2.0と比べるとWeb3はまだまっさらな白紙だ。ほぼ全員が同じスタートラインに立っていると言えるだろう。</p>
<p>（翻訳・山口幸子）</p>The post <a href="https://36kr.jp/197589/">コンサル内定蹴ってWeb3起業、「平等な組織」目指す中国のZ世代</a> first appeared on <a href="https://36kr.jp">36Kr Japan |  最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア</a>.]]></content:encoded>
					
		
		
		
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		<title>日本で「Web3」を開花させるカギは「税制」と「海外人材」――郭宇×渡辺創太対談（前篇）</title>
		<link>https://36kr.jp/194728/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Chatani]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 22 Jul 2022 23:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スタートアップ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>ブロックチェーン技術がブレークスルーをもたらした「Web3」にどう対応するか。自律的で非中央集権的な新たなイン...</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img loading="lazy" decoding="async" class="aligncenter wp-image-194731 size-full" src="https://36kr.jp/media/wp-content/uploads/2022/07/スクリーンショット-2022-07-20-16.31.47.png" alt="" width="1330" height="238" srcset="https://36krjp-1316517779.cos.ap-tokyo.myqcloud.com/uploads/2022/07/スクリーンショット-2022-07-20-16.31.47.png 1330w, https://36krjp-1316517779.cos.ap-tokyo.myqcloud.com/uploads/2022/07/スクリーンショット-2022-07-20-16.31.47-300x54.png 300w, https://36krjp-1316517779.cos.ap-tokyo.myqcloud.com/uploads/2022/07/スクリーンショット-2022-07-20-16.31.47-1024x183.png 1024w, https://36krjp-1316517779.cos.ap-tokyo.myqcloud.com/uploads/2022/07/スクリーンショット-2022-07-20-16.31.47-768x137.png 768w" sizes="auto, (max-width: 1330px) 100vw, 1330px" /></p>
<p><span data-reader-unique-id="4">ブロックチェーン技術がブレークスルーをもたらした「Web3」にどう対応するか。自律的で非中央集権的な新たなインターネットの時代を迎え、その先端を走る起業家は速やかな法整備によって日本の可能性も大きく拓けると指摘する。</span></p>
<p data-reader-unique-id="5"> 「Web3時代の到来は、日本経済の成長につながると確信している」<span class="converted-anchor" data-reader-unique-id="7"><sup data-reader-unique-id="8">1</sup></span>。そう発言したのは、岸田文雄首相だ。</p>
<p data-reader-unique-id="9">現在、Web3と呼ばれるブロックチェーンの技術を用いた、特定のサービスやプラットフォーム、企業に依存しない分散型のインターネットが世界を席巻している。アメリカをはじめ、シンガポールやイギリス、ポルトガル、アラブ首長国連邦（UAE）といった国々でも法整備が進み、GAFAMが代表するプラットフォーマーの時代、すなわちWeb2の時代を根底から覆し、新たに到来するWeb3の時代に向けて、着実に準備を進めている。</p>
<p data-reader-unique-id="10">世界に遅れを取りながらも、日本でもWeb3に関する戦略構想が次々と打ち出されている。冒頭の岸田総理の発言や、自民党政務調査会デジタル社会推進本部が推進する「デジタル・ニッポン2022」<span class="converted-anchor" data-reader-unique-id="12"><sup data-reader-unique-id="13">2</sup></span>など、Web3を本格的に国家戦略として据える動きも出ている。しかし、税制の問題や、暗号資産交換業者に対するライセンスの規制などが厳しく、規制の自由度が高い国外へ人材が流出しているのが実態だ。</p>
<p data-reader-unique-id="14">一方、かつて仮想通貨大国と呼ばれた中国は、2017年にブロックチェーン事業を経営する企業の主な資金調達方法だったICO（イニシャル・コイン・オファリング）を違法行為と判断し、個人や団体に禁止令を出した。その後も、ブロックチェーン技術自体は中央政府の推進が続くものの、マイニングや仮想通貨取引が全面的に禁止され、日本と同じく人材流出が著しい。</p>
<p data-reader-unique-id="15">そんな規制の中でもWeb3の最前線で奮闘する日中両国の起業家が対談。日本のWeb3の旗手であり、26歳でパブリックブロックチェーンAstar Network（$ASTR）を立ち上げた渡辺創太氏と、28歳で世界最大のユニコーンであるバイトダンスからFIREし日本へ移住、現在Web3の領域で起業している郭宇氏に、彼らが見据えるWeb3の未来と日本の可能性について話を聞いた。</p>
<p data-reader-unique-id="16"><span data-reader-unique-id="17">＊司会進行はAstar Network初期の投資家であるEast Venturesの<a href="https://www.fsight.jp/search/author/%25%E5%A4%8F%E7%9B%AE%E8%8B%B1%E7%94%B7%25" target="_blank" rel="noopener" data-reader-unique-id="18">夏目英男</a>が担当し、通訳はZ Venture Capitalの李路成が担当した。</span></p>
<h3 data-reader-unique-id="19">海外へ流出する日本人起業家たち</h3>
<p data-reader-unique-id="20">――まず、お二人がWeb3の領域に参入したきっかけを教えてください。</p>
<p data-reader-unique-id="21"><strong data-reader-unique-id="22">郭</strong>　私がWeb3の領域に触れたのはわずか半年ほど前の2021年11月です。当時、北京にいる友人と連絡を取ったところ、彼は自身の大半の資産をDeFi（分散型金融）に移転していました。そこで、私はDeFiについて様々なプロジェクトを紹介してもらった後に、DeFi以外にも、NFT（非代替性トークン）やDAO（分散型自立組織）についてリサーチを始めました。一通り理解した上で、私はWeb3が世界にもたらす変化と意義について2、3カ月ほど考え抜き、Web3ブログ「Mirror」で「Web3について：私が2年間のFIREで見逃した最新の技術トレンド」という記事を執筆しました。</p>
<p data-reader-unique-id="23">今運営している<a href="https://www.fsight.jp/articles/-/48831" target="_blank" rel="noopener" data-reader-unique-id="24">Checks Finance（Web3領域におけるSaaS）や、CodeforDAO（開発者支援コミュニティ）というプロジェクト</a>のキックオフは今年の3月です。年初にFRB（米連邦準備理事会）が金利引き上げに踏み切ることを決定し、必ず訪れるであろうベアマーケットを乗り越えるプロジェクトの姿を熟慮した時に、Checks Finance、CodeforDAOはまさにうってつけだと感じました。FIREした自分にとっても、開発者としてのモチベーションに火をつけ、業界復帰を決めた最高のプロジェクト、そして領域だと思います。</p>
<p data-reader-unique-id="25"><strong data-reader-unique-id="26">渡辺</strong>　郭さんは中国のWeb3界隈でもとても名が知られているので、参入が半年前とは意外でした。</p>
<p data-reader-unique-id="27">私は大学1年生のときに、初めて海外へ渡りました。渡航先のインドで貧困や環境問題などに直面し、それらの課題を解決したいという気持ちが強くなりました。社会問題を解決する技術を探し始めた中で巡り会ったのがブロックチェーンです。</p>
<p data-reader-unique-id="28">その後渡米し、シリコンバレーのブロックチェーン企業に入社しました。そこで働く人々が自国レベルの問題ではなく、世界規模の問題に挑戦する姿に感銘し、起業することを決意。日本に帰国し、東京大学にブロックチェーン研究員として籍を置き、そこで出会った仲間達とブロックチェーンの領域で起業しました。</p>
<p data-reader-unique-id="29">――渡辺さんがWeb3に参入した時期はクリプト（暗号資産）のかなり厳しいベアマーケットでした。数々の試練を乗り越え、今は日本でもWeb3のモメンタムが形成されつつあります。これからWeb3の領域に参入する起業家たちはどのようなアクションを取るべきか、またどこで起業すべきだとお考えでしょうか。</p>
<p data-reader-unique-id="30"><strong data-reader-unique-id="31">渡辺</strong>　Web3がWeb2と大きく異なる点は、地理的な制約を受けないこと。インターネットさえあれば北極や南極でも働けます。</p>
<p data-reader-unique-id="32">その上でロケーションとして重要となるポイントは、事業に関わる法律や税制が整備されているか。Web3は新しい領域で、まだルールが明示されていない国も多く、後々罰則が設けられるリスクがあるので、Web3に対するルールが明文化されている国で事業を進めるべきでしょう。日本は不明確な部分が多く、課される税金も今のところ極めて高いので、シンガポールやUAE、スイスなどに移住する日本人起業家が増えている印象です。</p>
<p data-reader-unique-id="33">ただし、<a href="https://www.fsight.jp/articles/-/48831" target="_blank" rel="noopener" data-reader-unique-id="34">郭さんが中国から日本に来ているように</a>、日本は観光資源に恵まれ、生活環境も整っている最高の国だと思います。Web3関連には未だ厳しい姿勢を示していますが、日本が前向きに法律や税制を整備し始めたら、これまで日本を敬遠していた才能あふれる人材が来日し、業界が発展していくのではないでしょうか。</p>
<p data-reader-unique-id="35"><strong data-reader-unique-id="36">郭</strong>　渡辺さんがおっしゃった通り、法律や税制の整備状況は特にクリプト業界に従事する起業家にとっては重要なポイントです。</p>
<p data-reader-unique-id="37">イギリスのベンチャーキャピタルにいる友人によると、今多くのWeb3系スタートアップがUAEやポルトガル、そして東欧にベースを移しているそうです。これらの国で共通している点はただ一つ、政策の安定性です。資本や人材の誘致を積極的に行ない、クリプト業界に対してはとても友好的です。一方、私の出身国である中国は、Web3に対する政策があまりにも不明瞭なのが最大の欠点となり、多くの人材が流出しています。</p>
<p data-reader-unique-id="38">――中国系起業家はヘッドクォーター（本社）のみならず、開発拠点も海外に移しているのですか？</p>
<p data-reader-unique-id="39"><strong data-reader-unique-id="40">郭</strong>　そうとは限りません。先に申し上げたいくつかの国は、Web2の領域、いわば伝統的なインターネット産業において、北京やシリコンバレーほど人材の密度が高くありません。</p>
<p data-reader-unique-id="41">開発は人材が集まる都市で行うべきなので、Web3スタートアップは法整備されている国にヘッドクォーターを移し、私たち中国人起業家によく知られているVIEスキーム*を構築することになります。実際、私の知っているWeb3スタートアップは開発拠点を上海に置き、ヘッドクォーターをシンガポールに置いています。</p>
<p data-reader-unique-id="41">夏目注：「VIEスキーム」VIEとはVariable Interest Entities（変動持分事業体）の略で、以下のようなスキームだ。</p>
<div data-reader-unique-id="43">
<div data-reader-unique-id="44">
<p data-reader-unique-id="46">まずケイマンやバージン諸島といった租税回避地で資金調達と上場の主体となる法人（オフショア特別目的会社＝SPC）を立ち上げ、SPCが中国国内で外資独資会社（Wholly Foreign Owned Enterprise、以下WFOE）を設立する。このWFOEが外資規制のあるインターネット関連事業などで中国内資の事業会社を実質的に支配し、利益を吸い上げる形をとる。</p>
<p data-reader-unique-id="47">海外投資家からの資金調達と、SPCを使った米国などでの海外上場のために考案されたスキームである。</p>
</div>
</div>
<p data-reader-unique-id="48"><strong data-reader-unique-id="49">郭</strong>　一見、日本は厳しい移民政策を保持しているようですが、実は外国人材に対してはとても友好的な施策をしている国だと思います。</p>
<p data-reader-unique-id="50">たとえば、高度人材ビザは、多くのWeb3の開発に携わる中国人が取得枠に当てはまると思います。ただし、対外宣伝があまりされていないため、中国人のみならず、欧米諸国の開発者も知らないまま、日本を移住の対象外とする方が多いのではないでしょうか。</p>
<p data-reader-unique-id="51">日本は文化とビジネスが上手く共存する国です。文化とビジネスが共存するマーケットはクリエイタードリブンで、私的所有権を重視するWeb3との相性が抜群。そういった意味でも、日本におけるWeb3の芽は、税制と人材という短所さえ解決できれば、いつかはどの国よりも大きな花を咲かせられるはずです。</p>
<h3 data-reader-unique-id="52">プロジェクトの成功で日本人の視座を高める</h3>
<p data-reader-unique-id="53">――世界から見た日本のWeb3マーケットのポジショニングはどうなのでしょうか？　また日本の強みはどんなところにあるでしょうか。</p>
<p data-reader-unique-id="54"><strong data-reader-unique-id="55">渡辺</strong>　最近の日本は目を見張るスピードで世界にキャッチアップしていると思います。</p>
<p data-reader-unique-id="56">たとえば政府も、岸田総理を始め、若手を中心とした自民党の方々がWeb3について声を上げています。ここまでWeb3について取り組んでいる政党は、グローバルで見ても稀でしょう。自民党青年局が<a href="https://www.fsight.jp/articles/-/48256" target="_blank" rel="noopener" data-reader-unique-id="57">NFT</a>やトークン（仮想通貨資産の一種）を発行したりするなど、積極的にトライアルをする姿勢は素晴らしい。</p>
<p data-reader-unique-id="58">一方で、Web3事業をゼロからやろうとするとトークンが必要ですが、今の日本ではトークンが極めて発行しづらい環境<a name="03" data-reader-unique-id="59"></a><span class="converted-anchor" data-reader-unique-id="60"><sup data-reader-unique-id="61">3</sup></span>なのです。</p>
<p data-reader-unique-id="62">私たちのAstar Networkと同じ、レイヤー1のブロックチェーン（ビットコインや<a href="https://www.fsight.jp/articles/-/48712" target="_blank" rel="noopener" data-reader-unique-id="63">イーサリアム</a>のような取引のベースとなるパブリックブロックチェーン）やDeFiを作るにはトークンが不可欠なので、今の税制上ではほぼ不可能です。</p>
<p data-reader-unique-id="64">そういった中で唯一日本でも世界と戦える可能性がある領域はNFTだと思います。日本にはたくさんのコンテンツ関連のIP（知的財産）があるからです。ただ、日本のチームはグローバルでのマーケティングが非常に苦手という課題があります。どれだけ英語でコミュニケーションを取れるかが、こうした事業の進捗を左右するからです。</p>
<p data-reader-unique-id="65">NFT以外は、先ほども申し上げた通り、トークンが絡むのでほぼやりようがなく、日本でガラパゴス化が進んでいます。もちろん、これも鶏卵問題で、私たちのようなプロジェクトがしっかりとグローバルで成果を出していかないと、政策は変わらない。政策が変わらなければ成果も出ないので、私たちが結果を出しながら税制や国策に対して色々とフィードバックしていくことが重要だと考えています。</p>
<p data-reader-unique-id="66"><strong data-reader-unique-id="67">郭</strong>　私も年初から自民党が推進するWeb3国家戦略には注目しています。DAOの法人化や、海外人材に対するビザ要件の緩和、資金決済法の改正案、そして税制の改善などとても前向きな構想が次々と提起されています。</p>
<p data-reader-unique-id="68">しかし、これらの構想についてはあくまで大枠の改正で、細部まで詰めるにはまだ少なくとも六カ月以上の時間がかかると思います。次のブルマーケットに間に合えば、最高のタイミングとなるでしょう。</p>
<p data-reader-unique-id="69">またNFTについても、渡辺さんのおっしゃる通りです。現に中国でも規制があるため、トークンを絡めたプロダクトを作るのはほぼ不可能です。そういった中で優先されるのはやはりNFTです。中国のスタートアップは法整備が整う前にビジネスをスタートするのが日常茶飯事なので、私が先ほどお話ししたVIEスキームは中国のWeb3起業家にも好まれるスキームとなるでしょう。</p>
<p data-reader-unique-id="70">そして、日本の可能性について。日本のマーケット自体が言語的な壁によって自然のモート（外堀）を形成しており、海外起業家にとっては参入しにくいマーケットです。現に、数多くの中国発のプロダクトが日本進出を図りましたが、唯一成功したのがTikTok。TikTokは動画プラットフォームなので、言語の壁を乗り越えられました。</p>
<p data-reader-unique-id="71">今後世界中で起こるWeb3革命の中で、日本発のスタートアップが海外の開発人材を惹きつけ、日本のローカルマーケットで勝ち進み、やがてグローバルに進出する構図が生まれればと期待しています。</p>
<p data-reader-unique-id="72"><strong data-reader-unique-id="73">渡辺</strong>　日本でWeb3を発展させるには、関わる人たちそれぞれの役割があります。政策は政治家の方々に委ねますが、私たち起業家がやらなければいけないのは、若い人たちの視座を高めることです。</p>
<p data-reader-unique-id="74">たとえば中国では世界トップのユニコーンであるバイトダンスのような会社が誕生することによって、同世代の起業家たちの視座も当然のように高まりました。残念ながら、日本のWeb3領域にはまだそういった事例が少なく、私たちも道半ばにあります。私たちの使命としては、Astar Networkを一流のレイヤー1ブロックチェーンにし、人々の視座を高め、より多くの人がこの領域に参入してくることを切に願っています。</p>
<p data-reader-unique-id="75"><strong data-reader-unique-id="76">郭　</strong> Web3は特殊な領域で、世界中で開発が始まると同時に、一気に盛り上がりを見せました。そういった意味でも、Web3は非常に強い波及能力があり、渡辺さんがやられていることも、同じ文化圏、すなわち日本にいる日本人のみならず、全世界に点在している日本人に影響を与えることができます。今後より多くの日本の方がWeb3の領域にジョインするためには重要なことだと思います。</p>
<p data-reader-unique-id="77">（<a href="https://36kr.jp/194740/">後篇につづく</a>）</p>
<p data-reader-unique-id="80">&#8212;&#8211;</p>
<p data-reader-unique-id="81"><strong data-reader-unique-id="82">郭宇 Guo Yu</strong></p>
<p data-reader-unique-id="83">CodeforDAO、Checks Finance ファウンダー</p>
<p data-reader-unique-id="84">2008年に中国・曁南大学進学後、独学でプログラミングを習得し、在学時から<a href="https://www.fsight.jp/articles/-/48831" target="_blank" rel="noopener" data-reader-unique-id="85">アリババグループのアリペイにて長期インターンに従事</a>。2013年には友人と北京でスタートアップを創業し、わずか一年弱でバイトダンス社に買収。バイトダンスでは初期エンジニアとして6年間開発活動に従事した後に<a href="https://www.fsight.jp/articles/-/48829" target="_blank" rel="noopener" data-reader-unique-id="86">FIRE</a>。現在は日本に居を構え、Web3プロジェクトの開発を進める。</p>
<p data-reader-unique-id="87"><strong data-reader-unique-id="88">渡辺 創太 Sota Watanabe</strong></p>
<p data-reader-unique-id="89">Astar Network・Stake Technologies CEO/Founder</p>
<p data-reader-unique-id="90">1995年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。インド、ロシア、中国、アメリカでインターンシップ活動を経験後、2018年シリコンバレーのブロックチェーン企業Chronicledに就職。帰国後、東京大学大学院ブロックチェーンイノベーション寄付講座共同研究員を経て、Stake Technologiesを創業。同社でパブリック・ブロックチェーン「Astar Network」を立ち上げる。日本ブロックチェーン協会理事や、株式会社丸井グループのアドバイザーも務める。2022年、雑誌『Forbes』の「Forbes30 Under 30 Asia」に選出される。</p>
<p data-reader-unique-id="91">&#8212;&#8211;</p>
<p data-reader-unique-id="92">脚注</p>
<p data-reader-unique-id="92"><span class="converted-anchor" data-reader-unique-id="95">1</span>. 5月26日、衆議院の予算委員会にて、自民党の小倉將信議員は岸田総理の訪英中に行われた「インベスト・イン・キシダ」の講演で、発言したWeb3に関する内容を、改めて国内で発言するよう求め、岸田総理はWeb3.0時代の到来を踏まえて、今述べたような新たなデジタルサービス、こうしたことを取り込んでいく、このことが我が国のさらなる経済成長の実現につながっていくと確信をしています」と発言した。</p>
<p data-reader-unique-id="92"><span class="converted-anchor" data-reader-unique-id="98">2</span>. 前デジタル大臣の平井卓也衆議院議員が本部長を務める自民党政務調査会デジタル社会推進本部は、4月26日に「デジタル・ニッポン2022」を発表。この中には、Web3全体に関する提言と、それに係るDAO（分散型自立組織）やNFT（非代替性トークン）に関する内容も盛り込まれている。</p>
<p data-reader-unique-id="99"><span class="converted-anchor" data-reader-unique-id="101">3</span>. 暗号資産の期末時価評価課税問題。現在の日本では、法人が期末まで仮想通貨を保有していた場合、事業年度終了時の時価が取得時の価格より高い場合、評価益が計上され所得に加えられる。渡辺創太氏が運営するAstar Networkも、仮に日本で自社のトークンを発行した場合、自社が保有するガバナンストークン（ネットワークや開発についての方針をホルダーを始めとする関係者が投票するためのトークン）に対して、会社の現金保有額を大きく超える巨額の税額がかかるため、海外での発行を選んだ。</p>The post <a href="https://36kr.jp/194728/">日本で「Web3」を開花させるカギは「税制」と「海外人材」――郭宇×渡辺創太対談（前篇）</a> first appeared on <a href="https://36kr.jp">36Kr Japan |  最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア</a>.]]></content:encoded>
					
		
		
		
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