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中国で健康食品ブーム、ノンオイル・高タンパクのヘルシースナック「食験室」が1.5億円調達

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健康食品ブランド「食験室(Taste Lab)」を運営する「上海銀河山田食品科技(Shanghai Yinhe Shantian Food Technology)」がエンジェルラウンドで1000万元(約1億58000万円)近くを調達した。「熊猫資本(Panda Capital)」が単独で出資を行い、「元啓資本(Thriving Capital)」が財務顧問を務めた。調達した資金は自社工場の建設や新製品の開発、販路開拓に充てるという。

食験室は2019年に設立されたスナックブランドで、新たな加工技術を駆使してよりヘルシーなスナック食品を生み出す「おやつ業界の栄養成分エキスパート」だ。独術の「ノンオイル膨化技術」は、油を一切加えずに140度ほどでローストすることで栄養価を損なわず、低脂肪・低カロリー・高タンパクを実現できる。

食験室CEOの孫思達氏はこう説明する。「当社の技術は簡単に言うとタンパク質をデンプンのように膨張させる『タンパク質の膨化技術』だ」。プロテインのようにユーザーが限定されるようなものではなく、誰もが好むパリッとした食感のタンパク質スナックを作り上げることを目指している。

食験室は独自の膨化技術により、スナックに含まれる脂肪分をほぼゼロにすることに成功。一般的なノンフライチップスの場合、100グラム中に含まれる脂質が26.4グラムほどなのに対し、魚肉を使用した同社の魚チップスはわずか0.6グラムと大幅に抑えられている。開発商品第1号であるツナチップス「深海金槍魚脆」はノンフライのポテトチップスの9倍ものタンパク質を含んでおり、プレーンのほかブラックペッパー、青のり、桜エビ、バーベキュー、激辛唐辛子など多彩なフレーバーを展開している。

食験室の魚チップス (画像はインタビュイー)

食品包装の技術においても新機軸を打ち出している。独自に開発した包装材の殺菌および静菌処理により、防腐剤を加えることなく賞味期限を2倍に延ばすことに成功しており、レトルトスープやロングライフ牛乳、無添加ドライフルーツなどの包装に活用できるという。

食験室はショート動画やライブ配信などコンテンツを活用したEコマースのほかコミュニティーや中国最大のSNS「WeChat(微信)」エコシステムなどさまざまな販路を模索し、前四半期には一定の成果が見られたという。高タンパク、無添加のフィッシュチップスは子どもに大人気で、キッズ・ベビー関連の販路ではコンバージョン率が20%に達するとのことだ。

これを踏まえて、子どもには吸収されにくいタンパク質を成分から除去したり、無塩の魚チップスをラインナップに加えたりするなど、子どもの特性に合わせた配合にし、製品の改良を行った。リニューアル商品は今月発売される予定で、すでに1000カ所以上のキッズ・ベビー用品店が商品販売の契約を結んでいる。現在、キッズ・ベビー用品店経由の魚チップス売上高は全体の3割を占めているという。

さらにECサイト「天猫(Tmall)」、ショート動画プラットフォーム「抖音(Douyin、TikTokの本国版)」、ソーシャルEC「小紅書(RED)」などのEコマースにも力を入れている。天猫プラットフォームでの売上高は毎月30%の伸びをキープしており、リピート率も業界平均を大きく上回っている。

ツナチップス「深海金槍魚脆」 (画像はインタビュイー)

食験室は魚チップスをベースに、ヘルシー志向のスナック食品をさらにリリースしていく計画だ。孫氏によれば、12月にはチキンチップス、春節前後には油脂・糖分・デンプン質・添加物を一切加えない常温保存可能なケーキの発売を計画しており、さらなる市場拡大を目指しているという。

「今後はますます多くの消費者が栄養成分表示を気にするようになるだろう。そのニーズに応えるべく努力を傾け、ヘルシーでありながらポテトチップスのようにおいしいスナックを作りたい。そしてこの分野で技術を蓄え、さらなるイノベーションを目指すつもりだ」と孫氏は語っている。
(翻訳・畠中裕子)


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