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10月27日、シャオミ(小米、Xiaomi)傘下のスマホブランド「Redmi」が、新機種の「K30S 至尊」を発表した。
K30S 至尊のSoCはSnapdragon 865で、5GのSAとNSA通信方式にともに対応。ストレージとメモリが一体化したマルチチップパッケージ「LPDDR5+UFS 3.1」を採用した。
ディスプレイは6.67インチのLCD(液晶ディスプレイ)。リフレッシュ・レートは144Hzで、30〜144Hzの間で自動的に調節することができる。ディスプレイには明るさセンサーが搭載され、電子ペーパーモードで使うときには、紙に似た光の反射具合を再現できるという。
K30S 至尊のカメラは最大6400万画素の3点アウトカメラを採用。メインカメラはソニーの「IMX682」。ほかにも、ゲームのバイブレーション機能と連動したX軸リニアモーター、ダブルステレオスピーカーを搭載。バッテリー容量は5000mAhで、33Wの急速充電に対応する。
シャオミの10周年記念大会では、雷軍CEOが自ら「K30 至尊」を発表した。今回のK30S 至尊は、そこからさらにスペックを強化し、その分価格も上がっている。K30 至尊が1999元(約3万円)〜だったのに対し、K30S 至尊は2599元(約3万9000円)〜となり、11月1日から発売される。
2019年に独立を果たしたRedmiは、エントリーモデルからフラグシップモデルまで、ラインナップを急速に拡充している。K30シリーズはもともと、コストパフォーマンスをセールスポイントにしているシリーズだが、今は価格がすべて1500元(約2万3000円)以上となり、3000元(約4万5000円)以上の「pro」モデルもある。現在のRedmiにおいては、安価なスマホというポジションは、「Note」シリーズと「X」シリーズのみとなった。
K30シリーズが発表されてからまだ1年未満だが、すでにK30、K30i、K30極速版、K30 pro、K30 至尊、K30S 至尊と、ラインナップが急速に拡充されている。このなかで、K30、K30i、K30極速版の外観はほぼ同じであり、K30 proとK30 至尊は同じデザインのカメラを採用している。また、K30S 至尊は、シャオミが海外でのみ販売する「10T」の中国国内バージョンでもある。
スマホはスペックを少しでも変更すれば、新機種を作り出すことができ、ラインナップを急速に拡充することができる。この戦略の利点は、スマホ市場全体の成長が鈍化するなかでも、幅広いユーザーのニーズに対応できることである。しかし、製品同士のバッティングは避けられず、販売の効率をどのように上げていくかが課題だ。
(翻訳:小六)
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