「進化できなかった製造業は消える」アリババ会長が機会と脅威を解説

アリババの馬雲(ジャック・マー)会長は、「今後10~15年、伝統的な製造業のメーカーは非常に苦しい局面を経験する。だが、新たな製造がもたらす機会もある」と述べた。

製造業が直面している苦しみは、しばらく続くようだ。マー会長は9月中旬、杭州で開かれたイベントで「新製造は中国から世界の製造業まで、一瞬で変えるような脅威と機会をもたらす。今後10~15年、全ての製造業が、我々の今の想像をはるかに超えた苦しみを経験するだろう。我々は十分な準備をしなければいけない」と述べた。

実際、伝統的な製造業も将来を意識し、積極的にインターネットの活用に動いている。

マー会長は、「既存の製造業はインターネット化について間違ったとらえ方をしている。今、一部の製造業はネットを利用して自身のマーケティング業務を開拓し、それなりの成果を上げている。ただしそれが、彼らが明日を戦う能力があると意味しているわけではない。製造業は将来、どこに向かうかを真剣に考えなければならない」と述べた。

マー会長は、今後、インターネット、特にIoTとクラウドコンピューティング、ビッグデータを活用した製造業が成功すると説明。これらの技術を手に入れられなかったら失敗すると強調した。

マー会長は工業時代とデータ時代では、衣服の生産でも考えが違うと説明。かつては、5分で2000着の衣類を大量生産できることが評価されたが、今後は5分で違うデザインの衣類を2000着生産するこごとがより評価されるようになる。20年前、我々は都市や村で、女性の服から流行を見てとることができた。今は、皆が思い思いの服を身に着けている。

新製造業の核心はデータだ。IoT、チップ、人工知能(AI)、ビッグデータ、クラウドコンピューティングは蒸気機関車、石油が手工業を一変させたように、現在の製造業の工場を変えるだろう、とマー会長は指摘した。
(翻訳・浦上早苗)

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