全世界ユーザー5億人突破 幼児向け知育コンテンツ「BabyBus」が上場準備

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全世界ユーザー5億人突破 幼児向け知育コンテンツ「BabyBus」が上場準備

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幼児向けの早期教育コンテンツを提供する「宝宝巴士(BabyBus)」が6月末、深圳証券取引所の新興企業向けボード「創業板(ChiNext)」へ目論見書を提出した。

BabyBusの主な収益は、ユーザーに知育アプリや音声・動画コンテンツを無料で提供し、その中に掲載する広告へのアクセスによって得られる売り上げと自社の音声・動画コンテンツをサードパーティのプラットフォームにライセンス提供することによって得られる売り上げだ。2018〜20年の売上高はそれぞれ2億5400万元(約43億円)、5億2600万元(約89億円)、6億4900万元(約110億円)で、親会社の株主に帰属する純利益はそれぞれ1億1100万元(約19億円)、2億6700万元(約45億円)、2億6100万元(約44億円)だった。

注目に値するのは、利益率の高さだ。2018〜20年のアプリ内広告の粗利益率はそれぞれ99.18%、97.77%、97.45%となっており、総合粗利益率は94.76%、96.55%、95.24%だった。

全世界ユーザー数は5億人を突破 アプリ内広告が主要な収益源

BabyBus は2009年、唐光宇氏と盧学明氏が共同出資して設立した「福州智永情報科技有限公司」が基盤となっている。同社は2011年に知育アプリ「宝宝学顔色」をリリース。アプリのユーザー数は、2015年には全世界で1億人を突破し、2019年には5億人に達した。2012年12月に株主会の同意を経て株式会社となり、社名を「宝宝巴士股份有限公司」に変更した。

BabyBus は数多くの音声・動画コンテンツと200以上のアプリを有し、160以上の国と地域に向けて12種類の異なる言語バージョンの知育コンテンツを提供している。多くの国や地域においてはトップレベルの市場シェアを獲得している。

アプリやコンテンツ内に登場する「奇奇(キキ)」「妙妙(ミュウミュウ)」「Super JoJo(スーパージョジョ)」などのキャラクターは中国のみならず海外の子供たちによく知られている。

同社のYouTubeチャンネルの登録者数は1億3600万人で、中国発の幼児向け知育コンテンツプロバイダーの中では最も多い。日本語、インドネシア語、タイ語のチャンネルの中では再生回数の上位にランクインしている。

BabyBusのアプリはスマートフォン、タブレット、コネクテッドカー、スマートスピーカーなどあらゆるスマート端末から利用可能だ。

2021年5月の時点で、全世界の月間アクティブユーザー数は約9900万人に達している。米アプリ分析会社「App Annie」が発表したデータによると、2020年12月には同社のアプリのダウンロード数が、全世界のアプリ総合ダウンロードランキングで第10位になった。これまで全世界のアプリ総合ダウンロード数でトップ10にランクインしたのは、中国ではショート動画プラットフォーム「抖音(Douyin、海外版は「TikTok」)」を運営するバイトダンス(字節跳動)とBabyBusだけだ。

BabyBusの収益モデルは、主に以下の4種の売り上げで構成される。
1.自社開発したアプリ内にバイドゥやグーグルなどの広告配信サービスを利用して広告SDKを導入したことによる広告収入
2.コンテンツをサードパーティの音声・動画プラットフォーム(YouTube、愛奇芸、テンセントビデオ、喜馬拉雅FMなど)にライセンス提供することによる売り上げ
3.人形、おもちゃ、書籍など知育コンテンツに関連する製品の売り上げ
4.コンテンツやアプリの有料ダウンロードやサブスクリプションによる売り上げ

これらのうち、アプリ内の広告収入が売上高の大部分を占めている。2020年、アプリ内広告による売上高は全体の76.76%を占める4億9800万元(約84億円)だった。サードパーティプラットフォームへのコンテンツ提供による売上高は20.04%の1億3000万元(約22億円)、それ以外の売上高は3.2%で2100万元(約3億5000万円)となっている。

BabyBusの売上高の内訳

2018〜20年のアプリ内広告の主要な提携先に変化はなく、バイドゥ、Google Asia Pacific Pte.Ltd、テンセント、「北京万裕久鑫科技」、バイトダンスがトップ5を占めている。特にバイドゥの広告配信サービスによる売上高は売上高全体の50%を超えている。

BabyBusのアプリ内広告による売上高の内訳

目論見書では、特定の提携先や海外事業への依存度の高さがリスクとして指摘されている。BabyBusは広告配信を通じてバイドゥやグーグルと深い提携関係を結んでいる。優れた製品、ユーザーからの高評価、良質なユーザーグループによってこれらの提携先の信頼を得て、良好な関係を維持している。しかし、これらの顧客のビジネスニーズの変化や業界構造の変化、コミッション比率の変動などが発生した場合、短期間でビジネスに影響が出る可能性があり、これが財務上のリスクになるとされている。

作者:「全呉艶蕊(WeChat ID:radarcj)」、雷达 Finance 編集:深海

(翻訳・普洱)

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