CAD/CAMソフトウェア企業「ZWSOFT」が約13億円を調達、国産化政策推進には欠かせない存在

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CAD/CAMソフトウェア企業「ZWSOFT」が約13億円を調達、国産化政策推進には欠かせない存在

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CAD/CAMソフトウェアを開発する「ZWSOFT(中望龍騰軟件T)」が8000万元(約13億円)を調達した。本件は「達晨創投(FORTUNE CAPITAL)」が主導し、「航天科工投資基金(CASIC Fund)」も出資。調達資金は製品の研究開発およびリクルーティングに投じられるという。

「ZTE事件」を発端に、中国ではコア部品の知的財産権を重視する傾向が強まっているが、CADソフトも製造業には欠かせない「コア」のひとつだ。しかし、CAD/CAM/CAE関連では、「AutoCAD」、「SolidWorks」、「CATIA」、「Rhinoceros」などの海外ソフトウェアがシェアを握っているのが現状だ。

ZWSOFTは、広東省広州市に本社を置き、CAD/CAM/CAEなどの「CAx」関連ソフトの研究開発と販売を行う企業。現在は広州と武漢、フロリダの3カ所にR&Dセンターを設けている。2010年には競合の米国企業「VX」を買収し、その中核技術、知的財産権、商標を取得。その後、「VX.com」は「微小網」に引き継がれ、ZWSOFTの3Dモデル向けソーシャルプラットフォームとして運営が続けられている。

同社の主力製品は、2D設計プラットフォームの「ZWCAD」、3D設計プラットフォームの「ZW3D」、教育ツールの「3D One」であり、建築、工程設計、汎用機械・装備・自動車・船の製造など幅広い分野で利用されている。

すでにクラウドおよびモバイル向け製品もリリースしているが、今後についてCEOの杜玉林氏は「市場が必要とすれば、我々は短期間の内に移行を済ませる能力がある」と自信を示す。

同社の製品はすでに約1500の技術専門学校、3万以上の小中学校に導入済み。教育市場を開拓することで、学生ユーザーの育成と市場の開拓を同時に行っている。

技術研究開発では、同社はCAE研究開発チームを設立。製品の機能をもう一段階押し上げることができれば、海外のソフトウェアを打ち破ることも可能だろう。

本件のリードインベスター達晨の投資ディレクター、楊鵬氏は「工業開発向けソフトウェアは工業をデジタル化させる最も基礎的な部分であり、同時に技術的に複雑で、高い性能が要求される分野だ。中国の工業発展にも大きく関わってくる。ZWSOFTは国内外での市場競争を通じて製品開発能力をさらに高めるだろう」と期待する。

また、航天科工投資基金の馬加暾総経理は「国内の工業向けソフト市場は長い間海外メーカーにシェアを握られてきた。この分野でZWSOFTは国内トップ企業であり、今後、急速に発展できるはずだ。そして、同社のCAx技術は将来、我が国の宇宙産業など多くの分野で活用されるのは明らかであり、現在の海外依存度を減らすことにもつながるだろう」と見ている。

ZWSOFTの2017年の売上高は1.87億元(約31億円)、純利益は3244万元(約5億3400万円)。今年の売上高は2.2億元(約36億円)に達する見込みだ。日本、韓国、ブラジル、ポーランドなど数十カ国でも販売しており、海外売り上げが30%を超えている。従業員の3割は研究者で、すでに5件の特許、114件のソフトウェア著作権を所持しているという。
(翻訳・飯塚竜二)

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