吉利傘下高級EVブランド「ZEEKR」、上海にグローバル旗艦店を開設 車載OSも更新

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中国自動車大手「吉利控股集団(Geely Holding Group)」が展開する高級電気自動車(EV)ブランド「極氪(ZEEKR)」は2月18日、上海中心大厦(上海タワー)にグローバル旗艦店を開設した。同旗艦店は2つのフロアに分かれ、1階は自動車や関連製品を展示する「ZEEKR Hall」、2階はオープンスペースと利用者限定スペース、バー、カフェ、イベントスペースなどの多機能空間「ZEEKR Pub」となっている。ZEEKRは、年内にも中国国内に300店以上のショールームを開設する計画だという。

ZEEKR公式サイトより

昨年4月に立ち上げられたZEEKRは、車体製造の進行を追うように販売網の構築を加速している。その狙いは納車台数を増やすことだ。公式発表によると、今年1月の納車台数は3530台で、納車を開始した昨年10月23日以降の累計は9537台に上った。今年は7万台の納車を目指す。また、来年初めには同ブランド最初の車種「ZEEKR 001」を欧州連合(EU)市場向けに輸出する予定で、2025年までに輸出台数10万台を目指す。

一方、ユーザーからはシステムの遅延、カーナビの不具合、音声が出ないなどのクレームも出ており、ネットでは「半製品」と揶揄する声も聞かれる。これに対し、吉利控股集団上級副総裁で極氪智能科技(Zeekr Intelligent Technology)CMOの楊学良氏は「ZEEKR 001はハードウエアに問題はない。技術面はやや弱いが、当社はすでにコア技術を確立した。今後は製品の進化と改良が進むだろう」と説明した。

同社は2月18日、OTA(Over the Air)でZEEKR 001向け車載OS「ZEEKR OS 2.0 」の正規版を配信すると発表した。すでに12日には全ユーザーに「ZEEKR OS 1.1.1」の配信が開始されている。15日には先進運転支援システム(ADAS)を含む「ZEEKR OS 2.0 Beta」が一部ユーザーに配信された。

ZEEKR OS 1.1.1には25種類の新機能が追加され、200項目以上のユーザー体験が改善された。ユーザーからの要望が多かった自動ドアやシートメモリー、音声、カーナビなどの機能も最適化されている。

ZEEKR OS 2.0 Betaには車間距離制御装置、衝突被害軽減ブレーキ(AEB)、車線逸脱警告(LDW)、フロントクロストラフィックアラート(FCTA)を含むADASが搭載されている。

(翻訳・大谷晶洋)

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