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クラウド型ユーザーインターフェース(UI)デザインツールの「即時設計(Js.Design)」がシリーズB+で数千万ドル(数十億円)を調達した。独秀資本(Unicorn Capital Partners)が出資を主導し、既存株主のCoatue Management、海納亜洲(SIG)、源碼資本(Source Code Capital)が追加出資した。
即時設計はプロのUIデザイナーおよびデザインチーム向けクラウド型デザインツールだ。ユーザーはさまざまな端末のブラウザーを通してリモートで共同作業ができるため、企業のソフトウエア調達コストを削減するだけでなく、社員の作業効率も大幅に上げられる。特にコロナ禍のリモートワークに対応したことで、より生産性のあるツールとなった。
最近は相次いでプロダクトの機能、性能、ユーザー体験を向上させている。また、グローバルユーザーにプラグインを開放しており、すべての開発者、デザインチーム、企業がそれぞれの需要に応じてプラグインを自由に編集可能とすることで実用性と拡張性を大きく高めた。
即時設計は現在世界で最も使われているUIデザインツール「Figma」を指標としている。Figmaは米国から制裁を受けた中国企業のアカウントをブロックし、サービスを停止すると発表した。
即時設計は引き続き、中国市場の需要に合わせたプロダクトの刷新と機能の開発を進めていく方針だ。中国のデザイナーや開発チームの作業習慣、文化、業務の流れは海外と異なるため、中国のユーザーが本当に必要としているのはFigmaの中国語版ではなく、Figmaに劣らない中国製プロダクトだと考えている。早期にこの目標を達成するため、まずはさまざまなユーザーに即時設計を認知してもらうことを目指す。
今年3月にはユーザー数が100万人を超えた。これに対してユーザーからは「即時設計の成長を目の当たりにしている」「日々改良されるプロダクト」などのコメントが寄せられた。
即時設計はUI SaaS分野において中国初となるプロ向けクラウド型UIデザインソフトウエアだ。2020年9月にサービスを開始すると、単なるUIデザインツールにとどまらず、開発チーム向けのオンライン共同作業プラットフォームであることをユーザーに感じさせた。
また、UIデザインツール「Sketch」の基本機能とFigmaの高度な機能を兼ね備え、複数ユーザーによるリアルタイムでのオンライン編集を可能とし、ライブ配信並みの同期を実現。さまざまな機能が開発チームの需要にワンストップで応え、リモートでの業務効率を上げることができる。
即時設計はプラグインをグローバルユーザーに開放している。開発者、デザインチーム、企業は自由にプラグインを編集でき、内部で使用するだけでなく、すべてのユーザーに開放することもできる。即時設計のプラグインコミュニティでは数十個のプラグインが使用可能となっている。このような開放型エコシステムはツールの性質を向上させ、将来的には想像を超える活力を即時設計にもたらすかもしれない。
(翻訳・大谷晶洋)
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