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米国のアジア系EC「Weee!」と「亜米(YAMI)」のサイトから、中国のコーヒーブームで頭角を現した新興ブランドが米国市場に乗り込んだことが分かった。
参入したのは基本的にインスタントコーヒーのブランドで、中国で知名度の高い「三頓半(SATURNBIRD COFFEE)」、「永璞(Yongpu)」、「隅田川(TASOGARE)」や、中国でもまだ手広く展開していない福建省発のコーヒーブランド「黒墨里(HOTMORNING)」だ。
米国ではインスタントコーヒーのブランドは珍しくないが、新たな参入が最も影響したのはコーヒー市場のシェアではなく、米国の消費者のコーヒーの「飲み方」に対する認識を変えたことだ。
フェイスブック、Youtubeなどで、これらのスペシャルティインスタントコーヒーではお勧めの飲み方がパッケージに印刷されていることを紹介する人も多い。三頓半では「どの焙煎レベルも冷たい水、お湯、牛乳で飲めます」という表記もある。
現在、三頓半、隅田川、永璞は亜米に出店し、北米のコンテンツや商品情報の共有コミュニティ「Dealmoon」でもよく話題に上っている。Weee!には隅田川と三頓半、アマゾンには黒墨里と三頓半が出店している。
取り上げたいのは、三頓半が急速に海外展開を進めていることだ。同ブランドは自社サイトを立ち上げたほか、ワンストップ型ECサービスプラットフォーム「Shopify」でも販売用ウェブサイトを開設した。
物流では、三頓半の自社サイトで購入すると商品はFedExやUPSで配送され、大体3~8営業日かかるが、第三者ECプラットフォームであるWeee!で購入すると最短2営業日で届く。
永璞と隅田川はまだ自社サイトを立ち上げていないため、配送のスピードは第三者プラットフォームによって決まる。亜米の場合通常注文後3~5日で配達され、Weee!では2日以内だが、例えば隅田川のサプライサイドからのパントリー配送なら恐らく5日程度かかる。
現在永璞、三頓半、隅田川、黒墨里は北米での店舗販売は行っていない。海外進出して間もないため、このペースも理解できる。三頓半は中国でもオンラインを重視しており、近年ようやく湖南省長沙市、上海で実店舗を出店した。永璞は実店舗からスタートして後にアリババの次世代スーパー「盒馬(Fresh Hippo)」に出店、その後実店舗もわずかに残している。
しかし、米国市場ではコーヒーブランドの競争は相当激しい。また、日本や韓国のインスタントコーヒーも勢いがある。例えば数十年の歴史があるUCCのレギュラーコーヒーは米国市場でも人気がある。韓国の大手ブランドMaximのインスタントコーヒーも市場の一部を押さえており、最近立ち上げた高級路線のサブブランド「KANU」も米国のECに投入されている。
中国の三頓半、永璞、隅田川が米国市場で利益を上げるのは容易ではない。
作者:WeChat公式アカウント「呉懟懟(ID:esnql520)」麦可可 監修:呉懟懟
(翻訳・36Kr Japan編集部)
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