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各種ストレージ(記憶装置)とストレージ制御用チップを開発する「得一微電子(YEESTOR Microelectonics)」が11月29日、上海証券取引所のハイテク企業向け市場「科創板(スター・マーケット)」に上場目論見書を提出した。新規株式公開(IPO)で12億2000万元(約230億円)の調達を見込むという。
得一微電子は2017年11月に設立され、広東省深圳市に本社を置く。ストレージの制御用チップを自社開発する技術を持つ中国本土では数少ない企業の1つで、ソリッドステートドライブ(SSD)ストレージ、組み込みストレージ、拡張ストレージの3大製品ラインを確立している。
目論見書によると、得一微電子の売上高は19年が1億2600万元(約24億円)、20年が2億700万元(約39億4000万円)、21年が7億4500万元(約142億円)、22年上期が4億7100万元(約90億円)で、過去3年間の複合成長率は143.28%となっている。
しかし、同社は現在も赤字の状態が続いている。親会社に帰属する純損失は19年が8300万元(約15億円)、20年が2億9300万元(約56億円)、21年が6900万元(約13億円)、22年上期が3600万元(約7億円)だった。
19年~22年上期のストレージ制御用チップ(ストレージ製品内蔵のチップを含む)の出荷数は計2億7000万個に上った。うち、21年のSSD向けチップの出荷数は1300万個余りだった。市場調査会社「艾瑞諮詢(iResearch)」によると、同社のSSDストレージ制御用チップの世界シェアは4%に上る。
現在のところ、ストレージ制御用チップの最先端技術と市場シェアは、韓国のサムスン電子やSKハイニックス、米マイクロン・テクノロジー(Micron Technology)などの世界大手が握っている。得一微電子をはじめとする中国企業は後発となるため、一定の開発力や生産力は備えているものの、総合的な観点から見れば依然として世界大手との差が存在する。
(36Kr Japan編集部)
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