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【新華社太原3月14日】中国で発展する「女性経済」の新たな追い風としてスポーツ市場に脚光が当たっている。女性のスポーツ消費は、生活レベルの向上や消費スタイルの変化、健康意識の高まりなどの複合的な要因を背景に急速に増加している。
フィットネス産業のオンラインプラットフォーム「楽刻運動」の発表によると、2022年の女性会員の割合は54%、1週間の平均運動回数は3~4回、1回当たりの運動時間は1時間で、パーソナルトレーナーをつける会員の割合は男性の5倍を超えた。
中国体育用品業連合会の焦妮秘書長助理によると、同連合会が実施したサンプル調査では、新型コロナウイルス感染症の流行がきっかけとなった在宅フィットネスブームで女性が消費の主な担い手となり、女性の平均スポーツ消費が感染症流行期間に爆発的に増えたことが分かった。フィットネスカードの購入やパーソナルトレーナーの利用、運動アプリの会員登録などの消費はいずれも大きく増加している。
女性のフィットネス消費拡大にけん引され、関連用品の販売量は増加している。スポーツ用品の消費はかつては男性が多数を占めていたが、現在は女性の割合が拡大、特にスポーツウエアや小型フィットネスマシンなどの分野でその傾向が目立っている。
電子商取引(EC)大手の京東集団(JDドットコム)が発表した「2022年女性消費傾向報告」によると、水泳やスケート、スキーなどの用品の女性による購入数は持続的に増加しており、フィットネスバーやハンドグリップ、エクササイズバンドなどの売り上げは特に大きく伸びた。女性はウエイトゲイナーなどのサプリメントを男性以上に愛用することも分かった。
「女性経済」はスポーツ周辺製品市場にも影響を及ぼしている。北京冬季五輪の公式マスコット「氷墩墩(ビンドゥンドゥン)」が大人気で入手困難になったことや、中国プロバスケットボールリーグ(CBA)の観戦チケットがなかなか予約できないことなども、女性消費者の購買力がますます高まり、中国スポーツ市場を盛り上げていることの証左と言える。
山西大学体育学院の成民鐸教授によると、女性向けのスポーツ消費市場の拡大はスポーツ産業発展の結果であると同時に、国民生活の質の高まり、健康意識の向上の表れでもある。女性が消費高度化の重要な推進者となる中、スポーツ分野では今後も「女性経済」の潜在力が一段と引き出され、女性のスポーツ消費が引き続き拡大する見通しだ。
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