車内空間をもっと快適に、「70mai」が描く次世代クルマ像

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米ボストンコンサルティンググループ(BCG)の予測によれば、人工知能や高度の通信技術を導入した次世代自動車、インテリジェント・コネクテッド・ビークル(ICV)の分野は、2018年から20年間急速な成長期を迎え、2022年まで、市場規模が年平均29.69%の勢いで成長するという。現在、中国の自動車保有台数は2億台を超えているが、うちICVの占める割合は10%未満であり、巨大な潜在市場が見込まれている。

「70邁(70mai)」は、ICV市場をにらみ2016年に設立された、ICV関連のハードウェア、ソフトウェア、モビリティサービスなどを幅広く手掛ける企業だ。かつてエンジェルラウンドで中国の大手スマホメーカーシャオミ(小米科技)等から資金を調達したほか、シリーズAでベンチャーキャピタル「華登国際(Walden International)」等からの資金調達を完了している。

共同創業者の山姆哥氏は「提唱されて10年になるICVだが、未だに自動車市場で主流になれないのは、各自動車メーカー主導のトップダウン設計に原因がある。製品開発に時間がかかるうえ、製品の使い勝手が悪く、ユーザーを満足させられていない」と語る。

一方、70maiはユーザー目線のボトムアップ設計を採用しており、ユーザーのニーズに合わせて絶えず研究開発を進めている。製品の種類は限られているが、ユーザーの使用頻度は向上している。製品の種類が増えるにつれ、車載ネットワークが自然と完成されていくことになる。

ハードウェアの開発に関しては、70maiは、2017年2月に初めてインテリジェントバックカメラを製品化して以来、今では20種類あまりの車載機器を揃えており、それらは3つのラインアップに分けられる。1つ目は運転時における安全運転支援システムとエンタメ、通信ニーズに応える車載用通信ネットワークシステム。2つ目はドライブレコーダー、ストリーミングバックカメラ、バックモニター等の車載用カメラ/モニター。3つ目は空気清浄機、タイヤ空気圧監視モニター等の車載用電子機器である。

70maiの製品ラインアップ

ハードウェアのユーザー体験を向上させるため、70maiは、ソフトウェアの開発も進めている。独自のオペレーティングシステムMAI OSを開発したほか、音声対話を通じて人々の両手を解放できる車両インテリジェント音声システムもリリースした。さらに、様々なスマート家電をつなぐシャオミIoTプラットフォームと提携し、車内からリモートで自宅のスマートデバイスを制御することができる。このように、70maiは3つの車載製品ラインを組み合わせ、マイカーとマイホーム両方をカバーできる自動車のネットワークを実現している。

サービスに関しては、現在70maiはサードパーティとの提携を通じて、ラジオ、音楽、オーディオブック等のコンテンツを制作している。山姆哥氏によれば、今後はアフターマーケットへの参入や位置情報を活用したサービスの展開も視野に入れているという。「ハードウェア+ソフトウェア+サービス」は、設立当初から70maiが描いているシナリオだ。

自動運転や5G技術等の発展に伴い、車内空間とモビリティの可能性が広がり、70maiは今後も消費者向けの製品を開発し、ユーザーとの距離を縮めていく。

70maiは累計300万台以上の車載機器を販売しており、全体の50%近くを占めるドライブレコーダーが主力製品だ。定価は100~1000元(約1600~1万6000円)で、平均客単価は約400元(約6400円)。売上高は、昨年の4億6000万元(約73億円)に対して、今年は8億元(約128億円)と予想されている。また、東南アジアやロシア等への海外展開も進めており、昨年は売上高全体の8%を海外市場が占め、今年は15%まで拡大すると見込みだ。今年度の売上も順調に伸びている。

70maiのチームスタッフは170名。ハードウェア担当スタッフは設計、開発、製造、品質管理に15年以上携わってきた技術者。ソフトウェア担当スタッフはインテル・チャイナの出身者。また、製品チーム担当スタッフは、携帯機器用OSやIT分野で活躍した経験豊かな専門家である。
(翻訳・桃紅柳緑)

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