世界スマホ市場、引き続き縮小。中国メーカー、ハイエンド路線で回復けん引

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世界のスマートフォン市場は第1四半期(1~3月)も引き続き落ち込んだ。だが、中国のスマホメーカーによる持続的なプロダクトイノベーションやグローバル化の加速などが業界全体の回復を促す可能性がある。
 
米市場調査会社IDCはこのほど発表したリポートで、中国の革新的でハイエンドなスマホには上向きの勢いがみられるとした。1~3月の中国スマホ市場出荷台数は前年同期比11.8%減の約6544万台だった。シェアをメーカー別でみると、OPPO(オッポ)が19.6%で首位に立ち、米アップルが17.6%で2位だった。業界関係者によると、中国ブランドの市場シェア上昇には、プロダクトイノベーションの努力を続けてきた成果が反映されている。
 
IDCはまた、中国の折り畳みスマホ出荷台数は52.8%増と安定を維持し、23年も急速な伸びを維持するとの見通しを示した。 
 
シンガポールに本部を置く市場調査会社カナリスの最新データによると、1~3月の世界スマホ出荷台数は12.0%落ち込み、5四半期連続の減少となった。一方、中国スマホ市場では3月末に中国メーカーが新製品を発表したことが材料となり、出荷台数の減少幅は世界より小さかった。 
 
業界関係者によると、世界のスマホ市場は「ハイエンド化」の傾向がみられ、600ドル(1ドル=約134円)以上のハイエンドモデル市場のシェアも22年に初めて55.0%と過去最高水準に達した。小米集団(シャオミ)、OPPO、vivo(ビボ)、栄耀(HONOR)などの中国メーカーはいずれもハイエンド市場への布石を打っている。 
 
中国スマホ業界の回復も消費の急速な回復から利益を得ている。英調査会社オックスフォード・エコノミクスのシニアエコノミスト、ルイーズ・ルー氏は中国の消費について、今後数カ月にわたって堅調さを維持すると予測した。 
 
中国のハイエンド・新型機種への布石とブランドのグローバル化戦略も世界の需要改善を後押しするとみられる。(新華社北京)

中国のスマホ出荷台数、1~3月はOPPOが首位

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