Luckin Coffeeが音楽配信大手「網易雲音楽」とコラボカフェ 収益源の多様化を図る

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Luckin Coffeeが音楽配信大手「網易雲音楽」とコラボカフェ 収益源の多様化を図る

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音楽ストリーミングサービスの異業種コラボブームが続いている。

音楽配信サービス「網易雲音楽(NetEase Cloud Music)」と新興コーヒーチェーン「luckin coffee(瑞幸咖啡)」は8月5日、コンセプトカフェ「楽島」を共同でオープンした。店舗は古い洋館をリノベーションした上海市の人気スポット「思南公館(SINAN MANSIONS)」にあり、すでに正式に営業を開始している。

これは音楽IP(著作権)関連の事業提携モデルをオフラインシーンでも活性化させ、音楽をより多くのシーンに浸透させるための試みでもある。平たくいえば、音楽ストリーミングサービスのさらなる収益化の手段となる。

網易雲音楽はこれまでにも、商業化に関して積極的な挑戦を続けてきた。ホテル業界では、「亜朶軽居酒店(Atour Light Hotel)」とコンセプトホテル「睡音楽」を共同で開業。またブランド広告においては、アプリのトップ画面にバナーを配置した。オンラインショップでは、音楽関連商品の他にTシャツやアニメ関連商品なども販売しているほか、自作コンテンツを通じてユーザー同士が交流できる機能「雲村社区」もマネタイズの可能性を秘めている。

IPライセンス事業は一般的な協業手段ではあるが、異業種間によるコンセプトショップのオープンはこれが初めてといえるだろう。今回、luckin coffeeはこれまでにない店舗デザインを採用しており、網易雲音楽も店舗のコンセプト設計に大きく関わっている。店内はそれぞれ網易雲音楽とluckin coffeeのテーマカラーである赤と青で彩られ、鮮やかな対照をなしている。

店内では網易雲音楽の音楽を楽しめるほか、一定ランク以上のVIPユーザーは、毎日午後に無料コーヒーが楽しめるサービスを展開している。こうした付加価値を会員に提供することで、有料会員のさらなる増加につなげることが狙いだ。

中国の調査会社「Trustdata」が発表した「2019年第1四半期中国モバイルインターネット業界発展分析レポート」では、網易雲音楽のユーザーはホワイトカラーや学生に集中しており、若年化の傾向がみえる。若い顧客層の獲得に注力したいluckin coffeeにとってはこの点が協業のメリットだ。双方とも今回のコラボによりさらなる業績拡大の可能性を探り、相乗効果を生み出すことを最終的な目標としている。

来店した顧客はインタラクティブエリアに置かれたiPadにレビューを残すことができ、これが店内の壁に投影される。網易雲音楽は優れた社交の場であるカフェの力を借り、オフラインでのコミュニティを創出したい考えだ。

網易雲音楽はオフラインでのIP戦略にますます力を入れており、アパレルブランド「美特斯邦威(Metersbonwe)」や「三槍(THREEGUN)」とのコラボレーションも実施している。今後、luckin coffeeともコーヒーを中心としたさらなる協業を進めたい考えだ。

トップクラスの音楽リソースを調達するには、既存の会員システムによる収益だけでは到底不十分だ。網易雲音楽による業界を超えたマネタイズの試みはしばらく続くだろう。
(翻訳・神部明果) 

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