中国の風力発電容量、13年連続で世界一

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中国国家能源(エネルギー)局はこのほど、中国の6月末時点の再生可能エネルギー発電容量が13億キロワットを超え、初めて石炭発電を上回ったと明らかにした。うち風力発電は3億8900万キロワットと、13年連続で世界一を維持した。
 
中国はここ数年、風力発電開発が急速に進み、環境的制約を克服して陸上から洋上へと建設範囲を広げている。
 
中国能源建設集団傘下のシンクタンク、電力規画設計総院の杜忠明院長は、中国の風力発電産業チェーンは比較的整い、国際競争力を持つ「スター」産業になっていると語った。
 
同局新エネ・再エネ司の李創軍司長は、「中国の新エネ技術革新は、海外からの技術導入、吸収、再イノベーションの3段階を経て、国際協力によって格差が縮まり、さまざまな先進技術を取り込み、最終的に先進水準に追いついた」と述べた。
 
世界最大規模の風力発電企業、国家能源集団は1994年、新疆ウイグル自治区に達坂城風力発電所を建設、稼働させ、中国での風力発電所の商業運営をスタートさせた。2010年には江蘇省如東県沖合の潮間帯に風力発電所を試験運営し、風力発電所の陸上から洋上への展開を開始した。11年には安徽省来安県に低風速に対応する大型風力発電所を建設し、低風速地域での実証実験を行った。17年に南アフリカで投資、建設したデ・アール風力発電所は、新興5カ国(BRICS)のエネルギー協力の手本だと評価された。同社の沿革は、中国風力発電産業の発展の縮図と言える。
 
李氏によると、中国は現在、発電ユニットの大型化、浮体式洋上風力発電などで海外の先進技術を追い抜き、大出力発電ユニットの主軸用ベアリング、超大型ブレードなどの主要部品も飛躍的な進展を遂げている。(新華社北京)

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