サウジ政府系ファンド、中国高級EV「華人運通」への出資 2億5000万ドル以上で協議中  

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サウジ政府系ファンド、中国高級EV「華人運通」への出資 2億5000万ドル以上で協議中

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サウジアラビアの政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」が、中国の新興電気自動車(EV)メーカー「華人運通(Human Horizons)」に少なくとも2億5000万ドル(約380億円)を出資する方向で協議を進めていることが分かった。ブルームバーグが11月7日(現地時間)報じた。

PIFは華人運通の株式を評価額30億ドル(約4600億円)で取得する可能性もあり、早ければ年内にも合意に達する見通しだが、現時点では条件の詳細などで最終合意には至っていないという。

産油国も「脱石油依存」。中東諸国が中国EVメーカーへの投資を選ぶわけ

華人運通は2017年に設立され、新エネルギーで走るスマートカーの開発・製造のほか、スマート交通やスマートシティも手がけている。傘下の高級EVブランド「高合汽車(HiPhi)」は、「HiPhi X」「HiPhi Z」「HiPhi Y」の3車種を33万9000~80万元(約700~1700万円)で販売している。完全な統計ではないが、同ブランドの23年の国内販売台数は現時点でわずか5000台余りと振るわない。

高合汽車は23年、海外戦略を正式に打ち出し、欧州および中東を起点とすると発表した。親会社の華人運通は同年6月、サウジアラビア投資省と56億ドル(約8500億円)相当の投資契約を締結。双方は、自動車開発・製造・販売を手がける合弁企業を設立するという。

サウジアラビアは16年、脱石油の経済改革構想「ビジョン2030」を発表。30年までに石油以外の輸出が国内総生産(GDP)に占める割合を従来の16%から50%に高める計画を明らかにしている。

中国の高級EVメーカー「華人運通」、サウジ投資省と約7900億円の契約を締結

*2023年11月13日のレート(1ドル=約152円、1元=約21円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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