脱毛対策と育毛 IT従業者向けパーソナルケアブランドを目指すITCareLab

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脱毛対策と育毛 IT従業者向けパーソナルケアブランドを目指すITCareLab

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今、中国では「抜け毛がひどい」と言う若者が多い。中国のSNSのWeibo(ウェイボー)には、この種の書き込みが多数あり、頭髪問題は今時の中国の若者たちの悩みの一つだと言える。

中国国家衛生健康委員会が発表した調査によると、中国では、薄毛の問題を抱える人が2.5億人を超え、6人に1人は薄毛の悩みがあり、その層は主に20~40代に集中しているという。

若年層の薄毛が深刻化していることから、植毛市場が投資家の注目を集めている。しかし、植毛はコストが高いことで知られているため、脱毛防止シャンプーや発毛美容液などの商品を選ぶ人も多い。アリババ傘下のECサイト淘宝( タオバオ )で「脱毛防止シャンプー」で検索すると、月次販売量が1000個以上の商品が数多く出てくる。それらは主に海外ブランドで、例えば、フランスの「ルネ フルトレール(Rene Furterer)」、「ヘッド&ショルダーズ(Head & Shoulders)」、イギリスの「ザ・ボディショップ(THE BODY SHOP)などがある。

ここで紹介するのは中国国産の「ITCareLab」で、脱毛防止シャンプーと育毛スプレーという2種類の商品がある。

ITCareLabは文字通り、IT従事者をケアするという意味である。中国のIT業界といえば、プログラマー=薄毛というイメージ、また、「996」(週6日間、朝9時から夜9時まで働く)という勤務時間も有名で、IT業界=過酷な労働という印象になっている。創業者の容顕麗氏も、IT業界で十数年も働き、IT会社の「歓聚時代(YY Inc)」と「網易(NetEase)」で勤務経験があるため、IT従業者の健康問題の深刻さをよく知っている。

容顕麗氏は、IT従業者のためのブランドを立ち上げ、IT従業者の健康問題の解決と、IT従業者、特にプログラマーたちに対する世間のステレオタイプを変えることを目指している。抜け毛や薄毛はIT従業者の最も深刻な問題の一つであるため、この点から着手することにした。研究開発から発売まで2年近くかかり、試作品は30種類を超えた。

原材料の選択と研究開発において、ITCareLabは主に化粧品業界のサプライチェーン・サービス・プラットフォームの「找原料網(zhaoyl.com)」、およびビューティー業界のビッグデータ・プラットフォーム「美業顔究院(meiyeyanjiu.com)」が長年にわたり収集したデータに依拠している。找原料網は国内外の数千社の原材料サプライヤー、3万人以上の調合専門家、30余りの研究室、1000社以上の工場と連携している。美業顔究院は、国内外に数万社の日用品と化粧品ブランドの市場データを持ち、ITCareLabの商品の市場での位置づけ、価格決定、販売チャネルとマーケティング戦略の分析を全面的にサポートする。上記2つのプラットフォームの創業者、頼相江氏と別暁峰氏はITCareLabの共同創立者である。

ITCareLabシャンプーは、アミノ酸を主としグルコシドを配合し、より低コストだが頭皮を乾燥させやすい硫酸塩洗剤は使用していない。また、ペプチドやニコチンアミド、パンテノール、ビタミンB6などの成分が入っている。容氏によると、これらは全て損傷した毛嚢を修復し、脱毛を軽減する効果があることが実験データによって証明されている。育毛スプレーにはスイスの特許を取得した脱毛防止成分「Redensyl(リデンシル)」を使っているため、毛嚢の幹細胞を活性化して髪の成長を促す効果がある。

脱毛防止と育毛の機能だけでなく、製品のデザインや使い心地の面でも、IT従業者の気持ちを考慮している。製品の香りは、世界的に有名なフレーバーとフレグランスメーカーであるジボダン社(Givaudan)に依頼し、大量のIT従業者によるブラインドテストを経て、1年をかけて選定したという。また、ボトルデザインはIT従業者にお馴染みの用語「hello world」と「1024」をモチーフにし、ボトルの素材は強さを感じさせるアルミボトルを採用した。

ITCareLabは、9月末現在、発売されて2週間も経っていないが、主にインターネット業界内の業者側(B)と連携している。例えば、歓聚時代と提携して、「1024、プログラマーデー」のコラボレーションを行い、また、フロントエンド向けサービス業者「前端圏(fequan)」、エミュレータ業者「雷電模擬器(LDMNQ.COM)」、オンライン教育業者「栀枝微課(zhizhiweike.com)」と連携してイベントとコラボレーション商品を発売している。容氏によると、製品の発売当初は、IT業界で販促テストを行い、コアユーザーを蓄積しながら、製品のモデルチェンジを行い、一般消費者(C)に向けて展開する予定だという。

ITCareLabは、今後、IT従業者のより広いニーズに応えるパーソナルケア商品を開発するという。例えば職場での眠気覚ましスプレーや、ストレス解消のための睡眠改善商品が検討されている。ITCareLabは新しい資金調達計画を開始したという。
(翻訳:小六)

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