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全固体式フラッシュLiDAR(ライダー)の開発を手がける「芯探科技(ToFFuture Technology)」がプレシリーズAで、金雨茂物(Jolmo)と元禾原点(Oriza Seed)から数千万元(数億~十数億円)を調達した。2021年10月に設立された芯探科技は、コアメンバーがToF(Time of Flight)とLiDARのセンサーチップ分野で10年以上の実務経験を有する。
LiDARは価格の高さや量産の難しさなどが原因で市場の当てが外れ、一時は多くの海外企業が淘汰された。それから時を経て、LiDAR市場は再び急成長に向かう転換点を迎えた。一部の中国LiDARメーカーは納品台数が過去最高を記録し、業界では期待が高まっている。市場が再び急成長に転じる中、低コストで信頼性の高い全固体式フラッシュLiDARは市場の中心的存在になっていくというのが業界のコンセンサスだ。
機械式や半固体式と比べ、全固体式フラッシュLiDARにはMEMS(微小電気機械システム)やプリズムなどのスキャン部品がなく、光源、レンズ、センサー、コントローラのコア部品4つのみで構成されている。このため全固体式フラッシュLiDARは小さくて信頼性が高く、柔軟な構造で車載に適している上、量産コストを大幅に下げられる。
芯探科技の全固体式フラッシュLiDARには長い距離測定、大きな視野角、高解像度、超小型などの特長がある。チップ、システム、アルゴリズムの革新的な組み合わせによって、測定距離が短く干渉しやすいという従来のフラッシュ技術にあったボトルネックを解消したという。
コスト削減と量産は、LiDAR市場の競争を勝ち抜く強力な武器になる。
半導体製品の全固体式フラッシュLiDARは、出荷台数の増加に伴ってコストも低下する。同社は技術力と量産能力を強みとして、価格面で高い競争力を有している。すでに中国最大のカメラモジュールメーカー・欧菲光(OFILM)と戦略的提携を結んでいる。2022年に10万ルクスの光に対応するLiDARの生産ラインを建設、全固体式フラッシュLiDARの量産と納品を実現し、フラッシュLiDAR分野の先頭を走っている。さらに、中国の大手自動車メーカー、自動運転システムの開発企業、商用車の大手システムインテグレーター、ヘッドランプの大手メーカーなどさまざまな企業とも戦略的提携を結んでいる。
創業者の金豊CEOによると、現在は超高解像度の前方センシング用全固体式フラッシュLiDARを開発中だという。
*2024年1月21日のレート(1元=20円)で計算しています。
(翻訳・大谷晶洋)
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