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蓄電ソリューションの開発に取り組んでいる中国スタートアップ企業「深圳市未藍新能源科技(Vilion)」(以下、Vilion未藍)が、プレシリーズAで衆為資本(ZWC Ventures)から数千万元(数億円超)を調達した。資金は製品開発と市場開拓に用いられる。
今回出資した衆為資本の姚安民氏は「カーボンニュートラル政策が推進されるのに伴い、当社では2020年から新エネルギー産業をめぐる新たな設備や新材料の分野に注目してきた」としたうえで、「Vilion未藍は、海外の産業用・商用蓄電システムの分野で長期にわたって積み上げた実績があり、慎重かつ堅実な仕事ぶりと迅速な行動力も併せ持つ。同社は2023年に急成長を遂げた。今後も技術面での優位性を高め、海外の蓄電システム分野でビジネスチャンスをつかみ、果敢に前進し続けてほしい」と述べた。
Vilion未藍は2019年に設立されたハイテク企業。20年末時点で、蓄電システムの設計・製造・納入件数は2000件を超え、その後も国内外で事業経験やノウハウを積み上げてきた。
同社は、現在とくに海外市場にフォーカスしている。しかし、海外の産業用・商用蓄電システム市場には高いハードルが存在し、各国市場への参入や認証取得ができるだけの実力が必要になる。そのうえ、海外顧客は設備の納入実績やアフターサービス、現地の活用シーンへの対応など、総合的なスキルに高いレベルを求める。
Vilion未藍は設立以来、一貫して産業用・商用蓄電システム市場に焦点を当て、海外市場でも豊富な経験を積み、一定の競争力を身につけてきた。すでに、多くの製品で欧州連合(EU)の「CEマーク」など電気製品の安全性に関する各国の認証を取得しており、欧州や日本、オーストラリアなどで順調に事業を展開している。
記事を詳しく読む:蓄電システムの中国新興、日本含む海外市場に照準 経済的でより安全なソリューション提供
*2024年1月24日のレート(1元=約21円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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