7月1日より、これまで36Kr Japanのメディアで提供していた記事のうち、一部スタートアップ企業に関するニュースについては、有料コンテンツサービス「CONNECTO(コネクト)」の会員限定で提供します(初期段階では無料会員も対象とします)。まだ登録されていない方は、ぜひそちらをご利用ください。
原文はこちら
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
蓄電ソリューションの開発に取り組んでいる中国スタートアップ企業「深圳市未藍新能源科技(Vilion)」(以下、Vilion未藍)が、プレシリーズAで衆為資本(ZWC Ventures)から数千万元(数億円超)を調達した。資金は製品開発と市場開拓に用いられる。
Vilion未藍は2019年に設立されたハイテク企業。20年末時点で、蓄電システムの設計・製造・納入件数は2000件を超え、その後も国内外で事業経験やノウハウを積み上げてきた。現在は特に海外市場にフォーカスしている。
海外の産業用・商用蓄電システム市場には高いハードルが存在する。各国市場への参入や認証取得ができるだけの実力が必要になる。そのうえ、海外顧客は設備の納入実績やアフターサービス、現地の活用シーンへの対応など、総合的なスキルに高いレベルを求める。
Vilion未藍は設立以来、一貫して産業用・商用蓄電システム市場に焦点を当て、海外市場でも豊富な経験を積み、一定の競争力を身につけてきた。すでに、多くの製品で欧州連合(EU)の「CEマーク」など電気製品の安全性に関する各国の認証を取得しており、欧州や日本、オーストラリアなどで順調に事業を展開している。
同社が産業用・商用向けに設計した蓄電システムは、オフグリッド機能を備えたスマート・マイクログリッドや、太陽光発電と蓄電を組み合わせたソリューション、太陽光発電・蓄電・充電を組み合わせたフレキシブルな充電システムなどに対応できる。
なかでもコンテナ型の蓄電システム「EnerCube」は、新しいモジュール接続方式を採用したことで、これまで15日必要だったコンテナ型蓄電システムの納入サイクルを7日にまで短縮した。またモジュールごとに維持管理できる仕組みを取り入れたことで、1つのモジュールが故障した場合でも、システム全体を停止することなくメンテナンスや交換が可能になり、システムの利用効率や安全性が大幅に向上した。
同時に、Vilion未藍は持続可能な開発を進めている。業界各社とパートナーシップを結び、最先端で信頼性の高いバッテリー資源を確保する一方で、バッテリーのカスケード利用をめぐる成熟したサプライチェーンの助けを借り、経済的でより安全な蓄電ソリューションを提供する。同社は自身の競争力を高めつつ、持続可能な資源利用と生態系・環境の保護への貢献を目指している。
今回出資した衆為資本の姚安民氏は「カーボンニュートラル政策が推進されるのに伴い、当社では2020年から新エネルギー産業をめぐる新たな設備や新材料の分野に注目してきた」としたうえで、「Vilion未藍は、海外の産業用・商用蓄電システムの分野で長期にわたって積み上げた実績があり、慎重かつ堅実な仕事ぶりと迅速な行動力も併せ持つ。同社は2023年に急成長を遂げた。今後も技術面での優位性を高め、海外の蓄電システム分野でビジネスチャンスをつかみ、果敢に前進し続けてほしい」と述べた。
*2024年1月24日のレート(1元=約21円)で計算しています。
(翻訳・畠中裕子)
7月1日より、これまで36Kr Japanのメディアで提供していた記事のうち、一部スタートアップ企業に関するニュースについては、有料コンテンツサービス「CONNECTO(コネクト)」の会員限定で提供します(初期段階では無料会員も対象とします)。まだ登録されていない方は、ぜひそちらをご利用ください。
原文はこちら
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録