自動配送ロボットの中国「新石器(Neolix)」が120億円調達、今後2年間で10万台運用を目指す

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自動配送ロボットの中国「新石器(Neolix)」が120億円調達、今後2年間で10万台運用を目指す

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自動配送ロボット開発企業「新石器(Neolix)」がこのほど、シリーズCで中金滙融や前海方舟資産管理などから6億元(約120億円)を調達した。調達した資金は製品や技術の開発、事業の全国展開に使用される。

新石器は2018年に設立され、自動運転レベル4の自動配送ロボットを開発している。すでに第5世代を発売し、技術面では1200件以上の特許を出願、6割以上が発明特許だ。

新石器の自動配送ロボットにとって最大の活用シーンは末端物流だ。創業者の余恩源CEOによると、末端物流にかかる時間の半分近くは最終拠点から受取人への配達時間だという。自動配送ロボットは大量の荷物を運んで自動で受け渡しすることができ、配達スタッフが行き来する時間を節約できる。

また物流全体のコストのうち60%以上は最初の集荷と最後のラストワンマイルで発生するため、自動配送ロボットは人件費の削減にもつながる。

自動運転レベル4の自動配送ロボットに対し、地方政府は道路の走行を許可するナンバーを交付してバックアップしている。新石器は現在30以上の省・市の計10万平方キロメートルを超えるエリアで公道走行用ナンバーを取得しており、許可エリア内で自動配送ロボットを走行させることができる。

また多くの大手物流企業と提携して10都市余りで自動配送ロボットを一括納品しており、これまでに1万台近い車両を受注した。

新石器の自動配送ロボット

余CEOによると、新石器は顧客に自動配送ロボットを納品する際に運用の仕方を詳細に指導し、その後は顧客自身が配送ロボットを運用するようになる。

新石器は年産能力1万台のスマート製造工場を設け、レベルごとに運用・管理のアフターサービスシステムを確立し、状況に応じたサービスを提供する。

同社は国内市場だけでなく積極的に海外市場も開拓しており、2023年の初めには日本やシンガポール、スイスなど13カ国、40以上の都市で使用されるようになった。今後2年間のうちに、100都市以上で自動配送ロボットを100台規模で運用することを目指し、ロボット10万台を投入する計画だ。

※2024年4月2日のレート(1元=約21円)で計算しています。

(翻訳・36Kr Japan編集部)

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