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消費者向けアシストスーツを開発する「極殻科技(Hypershell)」がこのほど、プレシリーズAで数千万元(数億円超)を調達した。緑洲資本(Vitalbridge)が主導し、Minevra Capitalが単独で財務アドバイザーを務めた。資金は主に量産化やグローバル市場の開拓などに使われる。
Hypershellは2021年末に設立され、国外のハンターやカメラマンなど野外で活動する人をターゲットに、消費者向けの外骨格型アシストスーツの研究開発に取り組んでいる。この1年間に徳迅投資(Decent Capital)や奇積創壇(Miracle Plus)などからも複数回資金を調達した。
開発チームはロボットや人間工学、AIアルゴリズムの専門家によって構成され、中心メンバーはいずれもアウトドアの愛好家だ。
2023年3月7日に、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で消費者向けとしては初となる外骨格型アシストスーツ「Hypershell Go」が世界に向けて発表された。代理店を使わず、わずか数万ドル(数百万円)の投資で、2600人の支援者を集めて3000台を受注、120万ドル(約1億9000万円)以上の資金を集めた。
Hypershellが製品を発表する前、2021年までに世界で販売された外骨格型アシストスーツはわずか3000台ほどだった。その理由は、価格が数万元(数十万円)から数十万元(数百万円)と高価になりがちだったからだ。コストが高い割にそれほどの効果がなく、バッテリー技術もネックになるなどさまざまな要因に加え、医療現場で使用するという固定観念が邪魔をし、外骨格型アシストスーツはなかなか消費者向けに広がらなかった。
製品形状のブレークスルーを足がかりに、Hypershellは世界初のシングルモーター駆動型外骨格システムを開発し、2023年には「Omega」フレームを発表、これによりコストも重量も従来品の半分となった。さらに最新のロボット技術と組み合わせて、コアとなる部品を自社開発した。例えば、マンマシン・インタラクションを最適化するために高出力密度化したモーターモジュールは、最大で30ニュートンメートル(N・m)の力でアシストし、負荷を30キログラム減らすことができる。バッテリーの重量も1.8キログラムに抑え、全体のコストを従来品の10分の1にして、製品価格を抑えた消費者向けの製品を完成させた。
※1元=約22円、1ドル=約157円で計算しています。
詳しい記事を読むには:AI活用の「アシストスーツ」、登山やサイクリングなど・・アウトドア好き向けに開発
(翻訳・36Kr Japan編集部)
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