中国、海外からの特許出願が年々増加

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中国国家知識産権(知的財産権)局はこのほど開いた外資系企業知的財産権保護座談会で、外国人による中国での知的財産権の出願件数、登録件数、保有件数が年々増加していると明らかにした。2023年の外国出願人による中国の有効な発明特許保有件数は前年比5.0%近く増の90万件、有効な商標登録数は3.4%増の210万件を突破し、外資系企業が中国の知的財産権の保護に十分な信頼を寄せていることが分かった。

同局の申長雨局長によると、知識産権局はここ数年、国内外の経営主体の知的財産権を平等に扱い、同等に保護することを堅持し、管理体制の改善と法治の強化、保護作用の向上、国際協力の深化を図り、知的財産権の統治能力と統治レベルの向上を実現し、各国の企業とイノベーション主体のために公平な競争を確保するビジネス環境を整えている。

座談会に参加した英製薬大手アストラゼネカの代表は「中国国家知識産権局は22年5月、当社の重要な製品の二つの製剤に対して特許権の有効性を維持する決定を下した。このことは関連製品市場と当社の対中投資の信頼感を大いに安定させ、中国で90億元(1元=約22円)近くの追加投資を行うことにつながった」と語った。

米自動車大手フォード・モーターの代表は「当社は中国で約9千件の特許と1500件の登録商標権を保有する。中国で急速に整備が進む知的財産権保護をめぐる環境が、当社のイノベーションを一段と促している」と語った。

データによると、23年には中国の知的財産権保護に対する社会の満足度が82.04点に上昇し、過去最高を更新した。うち外資系企業の満足度は80.55点と、22年より1.44点上昇した。

申氏は今後について、引き続き知的財産権保護業務のレベル向上に取り組み、知的財産権の保護体制と法律・法規、プラットフォーム・メカニズムの改善を進め、発明者の保護を強化し、より良いビジネスとイノベーションの環境づくりを後押しする方針を明らかにした。知的財産権に関する国際協力を持続的に深め、国際ルールや標準の整備を積極的に推進し、より高いレベルの開放型経済の形成を後押しし、外資系企業との恒常的な交流メカニズムの整備も進めるとした。

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(新華社北京)

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