韓国LGエナジー、欧州向けLFP電池生産で中国企業と提携か コスト削減が急務

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韓国の電池大手LGエナジーソリューション(LGES)は、欧州向けに低コストの電気自動車(EV)用バッテリーを生産するため、中国の材料サプライヤーと提携する計画で、すでに3社程度と交渉中だという。提携先と共同で、リン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池用のカソード(正極材)を開発する。ロイター通信が報じた。

正極材のコストは高く、電池のコストのうち大きな割合を占める。韓国の調査会社SNEリサーチによると、中国はLFP電池の正極材の供給で世界をリードしているという。世界的なEV需要の急減速を受け、中国以外の電池メーカーはコスト削減を迫られている。世界のEVメーカー各社が、中国の電池メーカーと同等の価格で車載電池を調達したいと考えているからだ。

仏自動車大手ルノーは7月、大規模量産を計画しているEV用にLFP電池を採用すると発表。LGエナジーおよび中国の寧徳時代(CATL)と提携し、欧州にLFP電池のサプライチェーンを構築すると明らかにした。

車載電池の世界シェア、中国CATLは37.5%で1位 韓国3社は縮小:24年1~5月

欧州連合(EU)が7月から中国製EVに追加関税を課したことに対応するため、中国のEVメーカーや電池メーカーは現在、続々と欧州での投資を拡大している。

EU、中国製EVに最大37.6%の追加関税 7月5日から暫定的に適用

(36Kr Japan編集部)

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