中国独自GPS「北斗」を活用〜1台3役の中国農業ロボット開発メーカー、売上の半分以上は海外事業

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農業用ロボットを提供する「嵐江科技(Lanjiang Technology)」(全称、江蘇嵐江智能科技)が、シリーズAで数千万元(数億円超)を調達した。亦聯資本(Engage Capital)が出資を主導し、微光創投(Welight Capital)も参加した。調達した資金は、生産能力のさらなる向上と製品のグローバル展開に充てられる。

嵐江科技は2021年12月に設立され、果樹園用多機能ロボットや農地管理ロボットなど、ハイエンドなスマート農業機械の開発・生産・販売を手がける。また、移動式データ収集プラットフォームのほか、アプリからパソコン、クラウドに至る包括的なソフトウエアシステムを構築し、果樹園管理を正確かつ効率的にサポートする。

主力の果樹園用ロボットは、中国独自の衛星測位システム「北斗」によるナビゲーションとデジタル技術を組み合わせ、農薬散布、除草、運搬という3つの機能を1台で実現。作業効率が大幅に向上し、手作業によるリスクを低減させられる。

中国版GPS・北斗の商用化を進める「千尋位置」、評価額が3000億円超に

果樹園用ロボットはすでに20以上の国と地域で販売されており、同社の売上高の半分以上を海外事業が占めているという。

ドローンを上回る農薬散布効率、中国の農業用無人車 人手不足解消に一役

*1元=約21円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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