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中国の半導体受託製造大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)はこのほど、2024年7~9月期の決算を発表した。ウエハーの生産能力増強と販売拡大により、売上高は前年同期比32.5%増の156億900万元(約3300億円)と過去最高を更新。純利益も56.4%増の10億6000万元(約220億円)と大幅に伸びた。地域別の売上高は中国が86.4%を占め、米国が10.6%、欧州・アジアが3%だった。
7〜9月期は増収増益を果たしたSMICだが、24年1〜9月の純利益は前年同期比で26.4%減少した。決算報告書によると、市場環境の変化と競争激化が響いたという。
同業の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の24年7〜9月期の売上高は、前年同期比39.0%増、前四半期比12.8%増の235億400万ドル(約3兆6000億円)だった。純利益は前年同期比54.2%増、前四半期比31.3%増の100億5800万ドル(約1兆5000億円)で、粗利益率も前四半期から4.6ポイント上昇して57.8%となり、10〜12月期には58%に達する見通しだという。
24年7〜9月期の業績を比較すると、SMICの売上高はTSMCの約9%、純利益は約1%にすぎないことが分かる。
SMICの株価は9月末以降、上昇を続けている。上海市場に上場するA株(人民元建て株式)の11月7日の終値は9月の底値から143%上昇し、時価総額は8125億元(約17兆円)に達した。香港市場に上場する株式の時価総額は2253億香港ドル(約4兆5000億円)となった。一方、TSMCの現在の時価総額は約1兆ドル(約150兆円)となっている。
*1元=約21円、1ドル=約153円、1香港ドル=約20円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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