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車載電池世界最大手の寧徳時代(CATL)は2024年、全固体電池の研究開発への投資を増やし、全固体電池の研究開発チームを1000人以上に拡大したという。中国のビジネスメディア「晚点(LatePost)」が伝えた。
CATLは現在、硫化物系に注力しており、すでに電流容量20アンペア時(Ah)のサンプルの試作段階に入っている。関係者によると、同社の技術によって従来の三元系リチウムイオン電池よりも4割以上高いエネルギー密度500ワット時(Wh)/kgを実現できるが、充電速度とサイクル寿命については依然として改善の余地があるという。
CATLの曽毓群(ロビン・ゼン)会長は9月に開かれた「2024年世界動力電池大会」で、全固体電池の研究開発レベルを1〜9点で評価するなら、同社の現在のレベルは4点だとした上で、27年には7〜8点まで引き上げて小規模量産を実現する計画を明らかにした。
計画上の開発スピードは、トヨタ自動車やLGエナジーソリューション、サムスンSDIなどと同等で、比亜迪(BYD)より若干速い。曽会長は「当社の研究は世界を大きくリードしている」とし、「英語で言えば『Second to none』(右に出るものはいない)だろう」と述べた。
(36Kr Japan編集部)
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