2024年世界電力需要増加、中国が過半数を占める EV普及がけん引

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2024年世界電力需要増加、中国が過半数を占める EV普及がけん引

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国際エネルギー機関(IEA)はこのほど発表したリポート「エレクトリシティー2025」で、工業生産の拡大やエアコンの使用増加、電化の加速、世界的なデータセンターの拡張を受け、世界の電力消費量は2025~27年に近年で最も早いペースで増加すると予測した。24年の世界の電力需要量は前年比4.3%増、27年には世界の電力消費の年平均伸び率が4.0%になるとの見通しを示した。

リポートによると、主に新興国と発展途上国が電力需要の増加をけん引する。27年には電力需要の増加分の大部分が新興国によるものとなり、85.0%を占める見通し。24年は世界の電力需要の増加分の半分以上を中国が占めた。24年の中国の電力需要は7.0%増、伸び率は前年から横ばいとなった。中国の電力需要は27年まで、年平均6.0%のペースで増加するとみられる。

中国の電力需要の増加は主に工業部門がけん引役となっており、増加分の50.0%前後を工業の発展に伴う電力消費の伸びが占める。従来型のエネルギー集約型業界が成長を続けているだけでなく、ソーラーパネルや電池、電気自動車(EV)、関連材料などの急速に発展する電力集約型製造業も大きな役割を果たしている。24年の中国の太陽電池モジュール製造や電池製造、EV分野における電力消費量は320テラワット時に上り、イタリアの年間電力消費量に相当する規模となった。

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データセンターと第5世代移動通信システム(5G)の発展も中国の電力需要の増加に大きく寄与しており、27年にはデータセンターの電力消費が倍増する可能性もある。電力需要の増加要因をみると、22~24年はデータセンターの電力需要の伸びに対する寄与度がわずか3.0%と限定的だったが、中国の機関の予測では、向こう3年で6.0%に倍増するとみられる。【新華社北京】

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