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中国最大の自動車情報サイト「汽車之家(Autohome)」が第3四半期(7~9月)の決算(未監査)を発表した。売上高は前年同期比14.9%増で21億7000万元(約340億円)、純利益は同5.5%減の6億4000万元(約100億円)となり、第2四半期(4~6月)からは19.7%減となっている。
売り上げをセグメント別に見ていくと、同社の今期最大の収入はやはりメディアで9億2400万元(約140億円)。販売代理店が支払うセールスリード(見込み客情報)関連費用の増加が続いたことで、同社のリード・ジェネレーション(見込み客獲得のための業務)収入は今四半期8億2800万元(約130億円)にのぼった。オンライン販売とその他事業の売り上げは前年同期比68.2%増の4億1700万元(約65億円)と大幅に増加。しかし第2四半期のデータと比べてみると、これら3事業の売り上げには一定の反落が見られる。
同社の業績は自動車市場全体の動向と大きく関係している。
第2四半期、自動車市場の消費指数は引き続き低めだったものの、同社の各事業はなお堅調だった。しかし第3四半期に入り、「金九銀十(金の9月、銀の10月。需要の最盛期を指す)」効果もあったが、自動車市場の回復は顕著とは言えず、販売台数を維持するために自動車メーカーが利益を削るなど、負担は非常に大きかった。「証券時報(Securities Times)」の記者が上場自動車メーカー20社から統計を取ったところ、うち13社が3期連続で純利益が前年同期より減少、また7社は3期連続で赤字であることがわかった。
業界全体の低調の影響を受けて汽車之家は今期、販売関連費用を拡大。前年同期比32.8%増の14億2600万元(約220億円)となった。これについては決算報告の中で、同社は将来的な成長のチャンスに投資を続けており、製品開発の費用も増加したためとの記載がある。
さらに同社はオンラインで販売中の商品カテゴリーを増やした。これ以前にも「818全球車展活動」というイベントを主催して自動車メーカーに対し新車の市場知名度を上げるサポートをしている。
ユーザーに関していうと、第3四半期までに同社のアプリとミニプログラムなどプラットフォームのデイリーアクティブユーザー(DAU)は前年同期比38%増加し、平均3880万人に達している。
同社CEOの陸敏氏は決算報告の中で、「新しくリリースしたデータ商品に対して顧客からはとても大きなニーズがある。また、これまで慎重になっていた海外事業を拡大し軌道に乗せる。汽車之家は絶えず改善と製品の多様化につとめ、将来的な成長のチャンスをつかんでいく」とした。(翻訳・山口幸子)
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