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中国の人型ロボットメーカー「智元機器人(Agibot)」は4月2日、エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)のリーディングカンパニーとして知られる米Physical Intelligence(PI、π)との提携を発表した。両社は今後、AIロボットが動的な環境下で長時間の複雑なタスクを実行できるようにするため、高度な技術協力を展開していく。
PIは2024年3月、米グーグルを辞めた研究者らとベンチャーキャピタリストのLachy Groom氏によって設立された企業で、「ロボット業界のOpenAI」となることが期待されている。中心メンバーは、元Google DeepMindのKarol Hausman氏や元Google AIのChelsea Finn氏、コンピュータサイエンスのエキスパートKarol Hausman氏など、AI分野の精鋭たちだ。
同社は24年11月にシリーズAで4億ドル(約590億円)を調達、評価額は20億ドル(約3000億円)を超えた。すでに汎用ロボット向け基盤モデルの「π0」や「Hi Robot」などの開発に成功している。
智元機器人は、人型ロボット分野で最も関心を集めている企業の1つ。共同創業者の彭志輝氏は1993年生まれの若手研究者で、2020年にファーウェイの高度人材募集プログラム「天才少年」に採用され、その高額な年俸で話題をさらった。その後、22年末にファーウェイを退社し、23年2月に智元機器人を設立した。これまでに量産した汎用人型ロボットは1000台に上る。
PIとの提携はすでに実を結び始めており、人型ロボットが1つの汎用モデルでさまざまなコマンド入力に対応し、フレキシブルに動くロボットハンドやグリッパーなどで複数のタスクを実行できるようになった。魚眼カメラやピンホールカメラなど各種センサーにも対応する。
今回公開された動画では、ロボットが鏡に向かってマフラーを巻き、ゴミ袋を束ね、赤ワインを注ぎ、ベルトコンベア上の物品をつかむ様子などを披露している。
*1ドル=約148円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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